多種多様な無農薬野菜を作る
ココノミの人気農家大島さん

COCONOMI STAR FARMER 02

ハウス栽培と露地栽培の併用など、現在も創意工夫を重ねる

農薬や化学肥料を使わないことによる安全性や地球環境への優しさなどから支持をされる、無農薬野菜。その弱点として指摘される一つが、収穫量の少なさです。また、農薬を使わない分虫食いなどが発生しやすかったり、雑草の処理などに人手が掛かったり。実際の農場経営には多くの壁が存在するのが実情です。

大島さんも勿論これらの壁にぶつかって来られましたが、有機農業の先駆者から学んで来られた知見や独立以後の試行錯誤の結果により品質・収穫安定性・経営効率が優れたバランスで成り立つようになったそうです。
取材を通じて感じた事のひとつが、ハウス栽培と露地栽培の上手な使い分け。野菜の特性に合わせた栽培環境を整えることで、安定して美味しい野菜を出荷されています。

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大島さん

農家さんの紹介文

「実は、特にこだわって栽培している意識は無いんです」と語る大島さん。ご自身が農薬で肌がかぶれてしまうから農薬を使わないという、シンプルながらも一貫した姿勢のもと無農薬栽培を実践しています。
大学で農業に関する研究をしていた際、農薬を使わない野菜は健康に育ちやすく、味も美味しいと実感したそう。野菜を育てる中で大切にしているのは「過不足のない肥料」での栽培です。

大島さんは各品目をひとつのハウスに植え、1週間ずつずらしながら栽培するため、年間を通じて比較的安定供給できる品種が多いのが特徴です。
その分、全体の環境づくりは季節や天候、成長具合を見ながら調整が必要な、ひとときも気の抜けない繊細な栽培スタイルです。

幼い頃から農業は身近だったものの、農薬で肌がかぶれることもあり、生産者側に回るとは想定していなかった大島さん。
ただ純粋に無農薬や有機栽培で育てたお野菜の方が健康で美味しいと感じたこと、なんでも自分で挑戦してみたいと思う性分に背を押されて就農した、知的好奇心と行動力にあふれた農家さんです。

大島農園さんの栽培品目には珍しいお野菜もラインナップされています。実は大島農園さんの取引先の半数近くはレストランなどの料理店で、リクエストに応える形で種類が増えてきたそうです。
料理のプロが求める味貴重なお野菜を、どうぞお楽しみください。