食通が注目!奈良の大地が育てたおいしい大和野菜

豆知識

奈良県は、日本を代表する古都。東大寺の大仏・興福寺・法隆寺など、多くの人が訪れる歴史的な名所がたくさんありますね。では奈良のグルメはどうでしょう。昔から知られている奈良の郷土料理といえば、茶がゆ・奈良漬・柿の葉寿司の3つ。ですが、ここ数年「奈良の野菜がおいしい!」と、奈良野菜が食にこだわる人たちを中心に話題にのぼるようになっています。

今回は、食通も注目する奈良野菜について、その美味しさの秘密やおすすめ品種などをご紹介します。

今、奈良では野菜レストランが大人気!

奈良の野菜がおいしい理由として、まず、その気候や風土があげられます。奈良は、内陸性気候で昼夜の寒暖差が大きく、かつて湖だった奈良盆地など豊かな土地が広がっているため、古くから野菜づくりが盛んでした。また、有機野菜や無農薬野菜を作る農家さんが多い地域でもあります。

そして今、奈良では有機野菜や無農薬野菜の栽培が活発なだけでなく、地元で作られた野菜を味わえる「野菜レストラン」が増えています。観光客の間では、市内の中心部にある店はもちろん、市街地から少し離れた山里にある「農家レストラン」が人気。「野菜を味わうことが奈良を訪れる理由になっている」とまでいわれています。また、奈良のお土産として季節の有機野菜や無農薬野菜をセットにしたものを買ったり、宅配で送ったりする人も。そこまで多くの人たちを魅了する奈良野菜とは、いったいどんなものなのでしょう。

奈良の「大和野菜」って、何?

奈良県内で生産されている“大和の伝統野菜”と“大和のこだわり野菜”をあわせて「大和野菜」といいます。

大和の伝統野菜

大和の伝統野菜とは、戦前から奈良県で生産されていたことが確認されている品目のこと。地域の歴史・文化を受け継いだ独特の栽培方法がとられており、味や香り・形態・来歴には、ほかの地域の野菜にはない特色があります。現在では、20品目の野菜が認定されています。

大和のこだわり野菜

大和のこだわり野菜とは、栽培や収穫・出荷に手間をかけることで栄養価とおいしさを増した野菜や、奈良県オリジナルの野菜のことを指します。現在では、5品目が認定されています。

おいしくて個性的! 大和伝統野菜3選

奈良の農家さんがこだわって作った野菜にはどのようなものがあるのでしょうか。20種類ある個性的な大和伝統野菜の中で、普段の料理に使いやすいおすすめの野菜を3つご紹介します。

大和まな

旬は11月中旬~翌2月を中心に通年。大和伝統野菜の代表格で、おひたし・和え物・煮もの・漬物など用途が広いのが特徴です。12月以降、2~3度霜に当たると、ほかの漬け菜にはない独特の風味と甘みが高まります。近年に種が改良され、通年栽培が可能になりました。

ひもとうがらし

旬は6月~9月中旬。奈良県内で古くから自家消費用に栽培され、長さが10cm前後ある“ひも”のような細長い形が特徴の甘とうがらしです。濃緑色で皮が柔らかく甘みがあり、油炒め・煮びたし・天ぷらなどに最適。近頃ではイタリアンやフレンチなどでも使われています。

大和丸なす

旬は4月~10月。ツヤのある紫黒色の果皮を持つ丸型のなすで、へたに太い刺があります。肉質はきめが細かくてよくしまり、煮くずれしにくいのが特徴です。田楽のほか、焼き茄子・揚げ出汁・雑炊にもぴったり。大和伝統野菜の中でも特に人気があります。

まとめ

生産量が少なく県外ではなかなか入手しにくい大和野菜を味わうなら、宅配サービスを利用するのが便利です。「宅配お試しセット」のような旬の野菜をセットにしたものを利用すれば、直接自宅に届くので手軽にいろいろな種類を楽しむことができます。奈良の大地が育んだ、おいしくて個性的な野菜をぜひ試してみてください。

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