自然の恵みをいっぱいに受けた「露地栽培」と「無農薬野菜」の魅力

豆知識


皆さんは「露地栽培」と「無農薬野菜」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 似たような言葉に施設栽培や有機栽培などがあり、混同しがちですよね。露地栽培とは太陽や大地の恵みをたっぷり受けて育てる栽培方法で、無農薬野菜はその名の通り農薬を使用せずに育てられた野菜を言います。本記事では、露地栽培や無農薬野菜の魅力などについて詳しく解説していきます。

施設栽培と露地栽培の違い

野菜をどこで栽培するかに着目した場合、施設栽培か露地栽培のどちらかに分別されます。この2つの違いを説明していきます。

施設栽培とは

施設栽培とは、ビニールハウスや温室などの人工的な施設を使用して作物を育てる栽培方法のことを言います。施設栽培のメリットは、なんといっても雨・風・気温など自然環境の影響を受けずに1年中作物を育てられることです。霜に当たることもなく、虫や鳥に食べられる被害も抑えられます。
また、季節に関係なく年間を通じて栽培できるのも大きな利点です。農家の方の視点で考えても、年間を通じて安定した収入を得ることができるのは経営的にも安心です。

露地栽培とは

露地栽培とは、ビニールハウスや温室などの人工的な施設を使用せず、自然の環境下で作物を育てる栽培方法のことを言います。施設栽培と異なり、露地栽培は天候や害虫の影響を直接受けやすいため、市場に出回るのはその季節に旬を迎えた野菜が主となります。
また、自然農法・自然栽培に近ければ近いほど、収穫した野菜は形がいびつだったり生産量が不安定になったりすることもあります。

露地栽培で育てた野菜をおすすめする理由とは

先述したデメリットはありながら、露地栽培で育てた野菜にはどんな魅力があるのでしょうか?

露地栽培で育てた野菜の魅力

露地栽培で育てた野菜の魅力の1つは、自然の恵みを受けた風味豊かな味わいや旬の味を堪能できることです。太陽の光を一身に受け、山や川から直接取り込んだ水、澄んだ空気、豊かな土の中で育てられた野菜は、素材本来の味を存分にお楽しみいただけます。
もう1つの魅力は栄養価の高さです。野菜の栄養価は収穫された季節によって大きく異なることが知られています。例えば、冬が旬のほうれん草は、同じ産地でも夏に収穫されたものに比べて、冬のほうれん草には約4倍のビタミンCが含まれています。同様に、夏に収穫されたトマトのカロテン含有量は、冬に収穫されたものの約2倍と言われています。露地栽培の野菜は一般的に旬の時期に収穫されるため、栄養素が豊富に含まれているのです。

野菜本来の味を楽しむなら、やっぱり「露地もの」

余談ですが、美食の国・フランスには、「テロワール」という言葉があります。特にワインに関して使われることが多い言葉ですが、農産地の土壌の性質・地形・気候など“作物の育つ環境”のことを指します。同じ品種のぶどうから作られても産地によって異なる味のワインになるのは、このテロワールが影響しているからです。これは野菜にも同様。同じ種から育てても、その土地や環境によって大きく味が変わります。野菜はいわば「生きもの」です。野菜が本来持つ味・食感・香りを楽しみたいなら、ぜひ自然に近い形で作られた「露地もの」を選んでみてください。

無農薬野菜・有機野菜の違い

露地栽培は、施設栽培と比べて害虫や天候の影響を受けやすいという課題がありますが、その対策としてまず挙げられるのが、農薬を使用した防虫対策です。農薬の使用には、環境への悪影響や農産物への残留、そして健康被害などが懸念されています。しかし現在では、農薬や化学肥料に頼らない栽培方法をうまく取り入れている農家さんも中には存在しています。このような背景の中で、「無農薬野菜」が注目され始めています。「有機野菜」と比較されがちですが、この2つは何が違うのでしょうか?

無農薬野菜とは

無農薬野菜は、農薬を一切使用せずに栽培された野菜のことを言います。農薬の使用がないため、食品安全性が高く、健康への影響を気にする人々にとって安心感があります。農薬が入っていないので、食べ物の不純物や化学物質の心配が少なく、自然の恵みだけで育った野菜の安全性が保証されています。また、無農薬野菜は野菜が本来持つ風味や栄養が豊かで、特有の旨味や素材の豊かな味わいを楽しむことができます。

有機野菜とは

有機野菜とは、農林水産省の定める有機JAS規格の条件を満たした野菜のことを言います。有機JAS規格とは、禁じられた薬剤や添加剤などを使用しないことや、遺伝子組み換え野菜でないことなどが定められた規格のことを言います。有機JAS規格の条件を満たすことで「有機野菜」として認定され、パッケージにはそれを証明する「有機JASマーク」を表示することができます。

無農薬野菜・有機野菜と露地栽培の相性

無農薬野菜・有機野菜をよりおいしく味わうためには、“旬の野菜を食べる”ということも大切です。そういった意味でも、無農薬野菜・有機野菜には露地栽培が適しています。なぜなら、露地栽培の基本は、その季節に採れる野菜、つまり旬の野菜を育てるということだからです。無農薬野菜・有機野菜の栽培と露地栽培を組み合わせることで、より栄養価が増し健康にも良い野菜になります。

露地栽培で収穫された無農薬野菜を食べる!おすすめの料理レシピ


露地栽培で収穫された無農薬野菜を食べたいときにおすすめのレシピをご紹介します。

ラタトゥイユ

ラタトゥイユは、夏野菜を使った南仏の家庭料理です。水を加えず、野菜が持つ水分だけを使って煮込みます。

●材料:4人分

B:なす(輪切り) 中2本
B:ズッキーニ(輪切り) 1本
B:パプリカ(乱切り) 1個
A:ベーコン(1cm幅) 2~3枚
A:にんにく(薄切り) 1片
A:オリーブオイル 大さじ3
トマト缶 1缶
タイム(もしくはローリエなどお好みのハーブ) 適量
コンソメ 小さじ1
塩・こしょう 適量

●作り方

  1. 【B】の食材を鍋に入れて弱火にかけ、香りが出るまで炒める。
  2. 【1】の鍋に【A】を加えて中火で炒める。
  3. 野菜にある程度火が通ったら、トマト缶・ハーブ・コンソメを入れて弱火で15分煮込み、最後に塩・こしょうで味を整える。

無農薬野菜を多く扱う「ココノミ」

露地栽培された無農薬野菜・無添加食品を宅配するココノミでは、食品の基本的な情報から産地や味の特徴や、食品の分類などを細かく記載しています。また、農家さんのお名前やお顔やこだわりが見える形になっており、安心して買い物をすることができます。家にいながら品質にこだわった野菜を選び、健康的な食生活を維持することができるので、まずはお得な初回セットから是非お試しください(年会費や会費などはございません)。


まとめ

本記事では、露地栽培や無農薬野菜などについて紹介しました。露地栽培は、太陽や雨、水など自然の恵みをたっぷり受けて育つため、その季節に合った旬の野菜が育ちます。これにより、野菜は豊かな風味と栄養をたっぷりと含んでいます。また、無農薬野菜や有機野菜は露地栽培を組み合わせることで、自然の力を最大限に利用し、さらに栄養豊富で美味しい野菜を育てることができます。ぜひお野菜を選ぶ際には、露地栽培の無農薬野菜や有機野菜を取り入れてみてください。

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