害虫から野菜を守るコンパニオンプランツを上手に使って自給率アップ!

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無農薬で野菜を栽培している農家や家庭菜園を趣味にする方に注目されている「コンパニオンプランツ」。コンパニオンプランツとは野菜につきがちな虫が嫌う植物のことです。

今回は、野菜を守るコンパニオンプランツの種類や効果を説明しながら、それらを取り入れて家庭菜園を成功させるためのポイントをご紹介します。

マリーゴールドは多くの野菜と相性◎

今回おすすめしたいのは、キク科のマリーゴールドです。特有の匂いを持ち、その体内には線虫という植物の栄養を奪い取ってしまう虫を殺す成分を持っていると言われています。

家庭菜園にマリーゴールドがよく推奨されているのは、害虫の忌避効果で自給率アップが期待できること、初心者でも育てやすいこと、そして見た目にも美しいので育てる楽しみがあるためです。

マリーゴールドと相性が良いのは、大根・トマト・キュウリ・ナス・ピーマン・ブロッコリーなど多くの野菜。マリーゴールドが花を咲かせるタイミングと同じ、夏から秋にかけて実る野菜に有効とされています。

「ネギ属」や「キク科」のコンパニオンプランツもある!

もちろん、マリーゴールド以外にもコンパニオンプランツはあります。ネギ属とキク科の、効果的な組合せをご紹介します。

●【守る野菜】ほうれん草【コンパニオンプランツ】葉ネギ・長ネギ
ほうれん草に発生しやすい萎凋病(いちょうびょう)に対して、ネギ属植物の根に生息する細菌が有効に働きます。ほうれん草は日陰を好むので、ネギの背の高さが日よけにもなって、とても相性が良いと言えるでしょう。

●【守る野菜】キャベツ・水菜・カブなど【コンパニオンプランツ】春菊
春菊を含むキク科の植物には、病害虫に強い特徴があります。特有の匂いで害虫を忌避する効果があるとされています。

水分調整もしっかりと

コンパニオンプランツももちろん大切ですが、水分を正しく調整するのも自給率を上げるために欠かせない要素です。初めて家庭菜園にチャレンジする人の多くが陥るのが「水のやりすぎによる失敗」と言われるほどなので、まずは水やりの基本を覚えておきましょう。

基本の水やりその1:タイミング

基本的には1日1回と考えましょう。タイミングは早朝。植物は太陽の力を受けて光合成を行います。日中にたくさん力を使うので、その前にしっかりうるおしておく必要があるのです。

基本の水やりその2:季節ごとの回数の違い

季節によって、水やりの回数を変える必要があります。
●真夏…早朝にたっぷりと1回。夜に土をチェックして表面が乾いていたら追加を。日中に水やりをすると水の温度が上がりすぎてしまい、野菜の根にダメージを与えるのでNGです。あふれるくらいたっぷりと与え、受皿にたまった水は捨てましょう。
●真冬……夜に水やりをすると、夜間に凍る可能性があるので控えてください。朝にたっぷり与えた後、日中に土の表面が乾いていれば追加します。湿っていれば不要です。

基本の水やりその3:品種ごとの回数の違い

栽培する野菜の品種ごとにも、水やりの回数を変える必要があります。
●トマト類…乾燥地帯で生まれた野菜なので乾燥に強く、地植えの場合には毎朝1回の水やりでも多い場合があるので注意が必要です。プランターなら毎朝1回、たっぷりと与えて。
●キュウリ…ほとんど水分でできているキュウリのような野菜は乾燥に弱いので、朝の水やりの後も、表土が乾いたタイミングでたっぷりと追加の水を与えます。

野菜を育てるときは、その品種の特性をまず調べておきましょう。インターネットでもいろいろと紹介されていますし、苗を買った店頭でアドバイスをもらうのもおすすめです。

まとめ

自分の手で育てた野菜の味は格別においしく感じるものです。コンパニオンプランツを上手に取り入れ、水分調整に気を配って自給率をアップしながら、自分が一番安心できる野菜を楽しくいただきましょう。

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