炭素循環型農法でおいしい野菜を育てる!長野県佐久市の磯村さんを訪問

生産者インタビュー

松本空港から車で約2時間の場所に、磯村さんの農園がありました

今回スタッフが訪問させていただいたのは、長野県佐久市で無農薬農家を営む磯村さんの農園です。

人口約10万人の佐久市は、荒船山をはじめとした山々に囲まれており、標高700m、地区によっては900mの場所もあります。

そのため、寒暖の差が激しく、夏でも夜は毛布が必要なほど。冬はマイナス15度まで気温が下がるそうです。

私たちが訪問した日も、気持ちの良い風が吹いており、8月にしてはそれほど暑さを感じませんでした。

「野菜がなんでも育つ」と言われている佐久市は、環境を含めて野菜を育てやすい土地なのだそうです。

磯村さんの畑も、粘土質寄りの土壌で野菜を育てるのに適しているのだとか。

畑に欠かせない水は、群馬県との県境にある荒船山から流れてくる水を使用しているとのこと。

磯村さんの作る野菜の、おいしさの秘密を少しだけ知ることができました。

ネイチャーガイドを経て佐久市で就農

自然が大好きな磯村さんは、前職でネイチャーガイドとして自然体験プログラミングや登山情報を提供し、子どもたちや大人に向けて自然と触れ合う楽しさを伝えていました。

そのような中、おじい様がご高齢になり、先祖代々続けてきた田んぼや畑を継ぐ人がいないと知り、農業を始めることを決心。

2013年に佐久市に移住、就農されました。

鹿やタヌキによる獣害に悩まされながらも、周囲の農家さんたちとのつながりを大切にし、

時には助けられながら、今日まで頑張ってこられたそうです。

実践者が少ない「炭素循環型農法」で野菜を育てる

そんな周囲の農家さんとのつながりの中、行き着いた農法が、磯村さんが現在とりいれている「炭素循環型」と呼ばれる農法です。

炭素循環型農法とは、もみがらやおがくずを土に混ぜて耕すことで、微生物の活動を促し、土と野菜を育てていく農法です。

「微生物と植物の生かし合いの関係」を築いていくこの炭素循環型農法。

あまり実践している人が少ない農法ですが、より栄養価が高くおいしい野菜を作るために、あえて磯村さんは自分の農園で取り入れ、実践しているそうです。

農業体験やワークショップでお客様とも触れ合っています

自然が大好きな磯村さんは、農家になった今でも、お客様や周囲の農家さんたちとのつながりを大切にしています。

たとえば、前職の経験を活かし「誰でも帰れる田舎」をテーマに農業体験やワークショップを行っているそうです。

こういった活動を続けることで、農園のファンを増やしていきたいと語っておられました。

そしてゆくゆくは、さらに標高の高い場所に畑をつくり、育てる野菜の種類を増やしたいとも仰っていました。

これからの季節でオススメの野菜を聞きました

最後にこれからの季節でオススメの野菜を聞いたところ、看板商品であるトウモロコシを紹介してくださいました。

強い甘みが特徴で、トウモロコシ畑にはたくさんのおいしそうなトウモロコシたちが育っていました。

他にも、9月上旬には葉物野菜やナス、ピーマン、きゅうり、じゃがいも、トマトなどがおすすめだそうです。

イラストレーターをされている奥さまと、お子様、そしておいしい野菜を求めているお客様のために、磯村さんは今日もおいしい野菜を作り続けます。

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