ほのぼのハウス山口さんの農場通信 vol.4

生産者インタビュー

ココノミの提携農家、ほのぼのハウス山口さんの情報誌

今回も、ココノミの提携農家さん「ほのぼのハウス山口さん」が月次で作っている情報誌「農場通信」を山口さんに許可を頂き、ココノミ新聞でも掲載させていただける事になりました。
大人気の平飼い卵をはじめとして、多種多様な野菜を作っている山口さん。
その山口さんのリアルな状況や、役に立つ情報等満載なので、是非読んでみてください。

2023.4 卒業 入学 菜の花パーク


福島県の三春町に樹齢1000年の滝桜があります。日本三大さくらの一つと言われています。福島県にはよく行きましたが、まだその見たことはありませんが、福島県の友人がフクシマを忘れないでほしいということで、震災後にこの滝桜の実から苗をつくり、その苗を農場のはじまりのプレゼントに分けてくれました。鹿の食害や、春先のサクラバハムシなどの青虫の食害ですべての葉を失うような試練に耐え、何とか幹を膨らし、9年目にしてはじめて桜が咲きました。

1000年の間に幾つの戦争や紛争、災害など多くの困難があったことを思いますが、それでも生き延び、今もライトアップされ人々を照らし続けています。逃げようにも逃げられず、その場に泰然と立ち続け、根を四方に張り巡らせ、粘り強く粘り強くいき、今の人々に生きることを教えてくれるように思います。

震災から12年がたちました。風化していく中で、いつも佇む姿をみて私たちに忘れてはいけないことを思いださせてくれます。いつかこの花も散り、みをつけていきます。本当に出会い、生まれは同じように別れがありますね。この春で何名かのスタッフも新たなステージに旅立っていきます。
試行錯誤、悩み、もがき苦しみ、ともに物づくりをしてきました。1人1人の存在、働きの積み上げで野菜が育っていきます。と同時に私たち人も育っていくのだろうと思います。みんなの門出の日々が順調にいくことを願い、この仲間や家族に囲まれて当たり前の暮らしに感謝を忘れずやっていきたいと思います。

畑で育った子ども達が、次のステージに進んでいます畑で走り回ってみんなに育ててもらった私の末娘の千花が幼稚園を卒園し、この春から地元の小学校に入学することになりました。
ランドセルも届き、勉強をしたいと意気込んでいます。ありがとうございます。と恥ずかしながら自分の家族のことを先週の会報でお知らせいたしたがその日から体調が悪くなり立てなくなり緊急入院となりました。意識が混濁しどうなるかと思いましたが、いまは目もぱっちりあき、はやく家に帰って学校にいきたいと聞けば頷いてくれます。
本当に今は多くの祈りと助けの中に生かされていることに感謝しております。おやまのがっこうで共に学び、汗を流した若者や子ども達が次のステージに進んでいます。もがき苦しむこともあると思いますが、泥臭く、汗臭く取り組み、美しい大地と信ずる仲間がいることを思って突き進んでいってほしいと思います。しんどくなったら粘りつよくはりつく根っこを見に来てほしいです。


いよいよ畑のほうでは、天空の食べれる菜の花パーク開園します。ぜひ摘み取り放題にきてください。ミツバチが飛び回り大地の躍動を全身で感じにきてください。ぜひ皆さん春爛漫の岡山を楽しみにきてください。

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