鶏・豚・牛!耕作放棄地を利用する福井県坂井市の畜産農家テトテヲ岡田さんを訪問

今回ココノミスタッフが訪問させて頂いたのは、餌からこだわる畜産業を営む福井県坂井市の株式会社テトテヲの岡田さんです。鶏や牛、豚のストレスや飼育環境など様々なことを考えてのびのびと飼育している動物たちの様子も見させてもらいました。

他にも耕作放棄地に対するテトテヲさんの目標なども教えて頂きました。

「岡崎おうはん」を掛け合わせて卵も肉も美味しい鶏たち

ーーこんにちは~。今日はよろしくお願いします。
岡田さん「こんにちは。こちらこそよろしくお願いします。」

ーー開幕からこんなこと言うのあれなんですけど、すごい声ですね!大きな声で話さないと聞こえないですね(笑)
岡田さん「そうなんですよ(笑)鶏に鳴くなっていうほうが無理なので仕方ないことなんですけど(笑)」

ーーここには大体何羽ほどいるんですか?
岡田さん「大体180羽くらいですね。逃がさなければ中に入ってもいいですよ。」

ーーえ、いいですか?それじゃあ・・・入りたいです。
岡田さん「どうぞどうぞ。」

ーーうわっびっくりした。みんな近い(笑)これで180羽もいるんですね。すごいなぁ~。
岡田さん「見てもらえればわかるんですけど、うちはゲージ重ねて飼育するような密飼いはしていないんです。狭いところで200も300も飼育するのはストレスの原因になりますし、こうやってある程度歩ける方が体も丈夫になりますからね。」

ーーそうですね。もうすごい元気だってことが鳴き声から伝わってきます(笑)
岡田さん「今与えている飼料なんですけど、うちは遺伝子組み換えでないとうもろこしと大豆をあげてます。」

ーーなるほど。やっぱり餌にはこだわっているんですか?
岡田さん「そうですね。飼料としてお米とかも与えるんですけど、それも近所の農家さんに作ってもらったりしていて。少し値段も高くなるんですけど、人への健康とか考えると餌はこだわらないといけないところなので。」

ーーそうなんですね。鶏の色が違うのはなにか意味があるんですか?
岡田さん「それは親の影響ですね。親鶏が茶色の鶏と、白と黒のさざ波模様の岡崎おうはんっていう鶏を掛け合わせているんですけど、白黒のは雄になるんですよ。なのでここにいるのはほとんど雌ですね」

ーーへぇ~。性別が違うんですね!
岡田さん「大体鶏って、1年半卵を産ませてそれから淘汰するんですけど、地鶏の場合は1年だけ卵を産ませてその後はお肉として販売するんです。」

ーー地鶏と普通の鶏で卵を産ませる時期とかが違う意味とかってあるんですか?」
岡田さん「そもそもここら辺の習慣として親鶏を食べる習慣があるんですね。なので地鶏はある程度子供を産ませたら肉として出荷しています」

ーーあ、なんかお店の広告とかで見ました。
岡田さん「そうでしょう。元々岡崎おうはんって卵も美味しいですけど、お肉が美味しい鶏なのでそれを掛け合わせている子の鶏もお肉が美味しいんですよ。」

ーー卵も美味しくてお肉も美味しい・・・。すごい、美味しい尽くしですね。
岡田さん「そうなんですよ(笑)卵も1年しか産ませないので殻もがっちりしてて、黄身も張りがあるんです。1年半も産ませていると徐々に殻も殻の色味も薄くなっていってしまうので。」

ーーそういう卵はどうするんですか?
岡田さん「そういったのは見目も悪いので加工用の卵に回しますね。」

ーーそうだったんですね。ここら辺は卵を産むスペースですか?
岡田さん「そうですね。鶏の習性として薄暗いところでの出産を好むのでこういったスペースを設けています。こういうところじゃないと産まない鶏もいるのでね。」

ーー私、鶏の卵って基本拾い集めているイメージだったんですけどそうじゃないんですね(笑)
岡田さん「これだけの鶏の卵を拾い集めていたら日が暮れちゃいますよ(笑)」

ーーそうですねよ(笑)卵産む時間帯とか決まっているんですか?
岡田さん「そうですねぇ。だいたい午前中には8割9割産み終わっている感じですかね。だから午前中にくるとまだ卵が温かいんですよ」

ーー産みたてほやほやの卵ってことなんですね!なんか美味しそうですね。
岡田さん「鮮度は間違いなく抜群ですね(笑)」

ーーここにいる鶏全部が毎日卵を産むんですか?
岡田さん「全部が毎日産むわけじゃないですね。大体7割くらいですかね。3日に1個とか、2日に1個とかのペースで産んでいると思いますよ。」

ーーそうなんですねぇ~。卵って、基本無精卵なんですか?雄も一緒に飼育しているってことは有精卵になったりするんですか?
岡田さん「いや、ならないですね。有精卵になるのは全体で雄が5%いる時なんですよ。ここは5%も雄がいないので基本は無精卵です。」

ふわふわのつやつやな鶏との触れ合い

ーー鶏って触ったことないんですよ。
岡田さん「触ってみますか?」

ーーいいですか?さっきから少し気になっていたんです!
岡田さん「驚かせないように触れてくれれば大丈夫です。」

ーーわ、すごいふわふわ。ふわふわだけどつやつやしてる・・・。
岡田さん「そうなんです。この鶏も羽は結構つやつやしていていい鶏なんですよ。」

ーーよく羽が抜けている鶏見かけますけど、ここの子達はみんなふわふわしてきちんと生えていますね。」
岡田さん「密集で飼育したりしているとストレスがかかって羽が抜けたり自分で抜いちゃう子がいたりするんでボロボロの子結構多いんですよ。でも言って頂いた通りうちの子達は羽が立派なんで(笑)」

ーーすごいかっこいいですね!
岡田さん「そうでしょう(笑)」

耕作放棄地を利用した畜産

ーーどうして鶏をやろうと思ったんですか?
岡田さん「僕らの親会社が元々耕作放棄地を耕して市民に貸し出すレンタル農園をやっているんですけど、ここら辺の畑って借りないんですよ。みんな自分の畑を持っているから。」

ーーなるほど。それで、それなら自分たちが借りよう、といった感じですか?
岡田さん「そうですね。畑を借りないならどうしよう、ってなって。じゃあ畜産をやろうって話になったんです。僕の目標と言いますか、目指すところが耕作放棄地をなくすことなんですけど。これだけ広さがあって、食べられる草とかがあって、鶏とか豚の動物の飼育にはもってこいだろうって思ったんです。」

ーー豚がいるんですか?
岡田さん「いますよ。豚は土を鼻で掘り返して草を根っこから食べてくれるので、放しておけばすごい綺麗にしてくれるんですよ。」

ーーそうなんですね!豚の他には何がいるんですか?
岡田さん「牛が2頭いますよ。いま妊娠していて、あと1月後くらいには産まれる予定です。」

ーーおお!新たな命が産まれるんですね。

レンタル豚に期待する耕作放棄地の新たな可能性

ーー豚も触ったことないんです…
岡田さん「豚見に行きますか?」

ーーえ~!見たいです!
岡田さん「こっち側にいるんですけど。」

ーーうわ、おっきぃ!これでいくつくらいになるんですか?
岡田さん「これで6カ月くらいになります。体重だと80キロくらいなんですけど、通常の豚だと6カ月くらいで出荷するんですけど体重が100から110キロくらいに仕上げるんですよ。」

ーーえ!じゃあこの子は痩せているんですか?
岡田さん「この子が通常なんです。普通の豚は配合飼料とか与えまくってそれくらい太らせているんですよ。」

ーーそうだったんですね!逆なんだ・・・この子が痩せているんじゃなくて、普通の豚が太らされていたんですね。」
岡田さん「そうです。うちの場合は放牧して、いらない葉っぱとか食べてもらっているのでこれくらいですね。ここは元々竹だったんですけど綺麗でしょ?」

ーー本当だ・・・すごく綺麗です。鼻で掘り返して根っこから食べるってこういうことなんですね。土も自然と耕されていますね。
岡田さん「これくらい耕されていたら大丈夫なので、来年の春は豚を移動させてここに牧草を植えようと思うんですよ。」

ーー牧草いいですね~。
岡田さん「もちろん豚を飼育しているのはお肉にするためなんです。他にも僕の目標の話に戻るんですけど、耕作放棄地にこうやって豚を入れて開墾しようっていう目的もあるんです。レンタル豚、みたいに貸し出して。」

ーーそれいいですね!じゃあ今後はそれを目指して色々行動を起こしてく感じなんですね。
岡田さん「そうですね。」

ーーなるほどです。今日はお忙しい中ありがとうございました。
岡田さん「こちらこそありがとうございました。」

2019.03.16

こんな記事もおすすめ