黒ボク土で育つ甘いネギやブロッコリー!鳥取県西伯郡で無農薬農家を営む國吉さんを訪問

今回ココノミスタッフが訪問させて頂いたのは、火山灰が母材の黒ボク土で野菜を育てる鳥取県西伯郡の國吉さんの農園です。

大豆や麦を土と一緒に耕して地中の有機物を増やす緑肥方法についてや、農業を始めるきっかけとなった出来事など語って頂きました。

他にも、糖度の高い甘いネギを生で試食させていただいたり、甘いブロッコリーから作るジャムも紹介していただきました!

黒ボク土で育つ糖度20の甘いネギを試食!

ーーこんにちは〜。本日はよろしくお願いします。
国吉さん「よろしくお願いします。」

ーー早速なんですけどあちらの畑は収穫が終わった後でしょうか?
國吉さん「そうですね。あっちは夏野菜を作っていまして、今は次のタマネギとか植えているところです。」

ーーわぁ〜いいですね〜。
國吉さん「こっちの畑はネギですね。」

ーーネギいいですね。今少し寒いですけど、食べごろってこの時期くらいなんでしょうか?
國吉さん「そうです。大体10月から12月くらいまでが旬なので、まさに今このネギは旬です(笑)」

ーーすごい・・・。食べごろのネギがこんなに生えているってことですよね。
國吉さん「何本か持っていきますか?」

ーーえっいいんですか?わ〜嬉しい〜!これって、生で食べるとか・・・できますか?
國吉さん「生で!?生だと多分からいと思いますけど。」

ーーあ、からいんですね(笑)
國吉さん「生が好きっていう人もいますけどね(笑)じゃあまずは収穫からやりましょうか。」

ーー収穫からやっていいんですか?わ〜ありがとうございます〜!
國吉さん「まずはここの茎から持って。」

ーーわっ土がふわふわ!
國吉さん「ここの土は火山灰を母材とした黒ボク土なんで、ふわふわなんですよ。植物って鏡って言われていて、根が伸びるとその分上層部の葉も育つんです。だから植物が根を張りやすい黒ボク土だと葉が大きくなって、光合成もよくするので育ちがいいんです。」

ーーそうなんですね〜。わ、抜けた!想像よりでかい(笑)このネギって、白いところと緑のところ、どっちが美味しいとかあるんですか?
國吉さん「うーん。自分は白いところが甘みを感じて好きですね。でもどちらも美味しいですよ。」

ーーネギなのに甘みが・・・。
國吉さん「アスパラガスなんかもそうですけど、陽を当てずに白ければ白いほど甘みが強いですよ。」

ーーそうだったんですね・・・。ネギの根元が赤いのは何かあるんですか?
國吉さん「それは地中にる土壌菌の影響です。」

ーーなるほど。え、いただいても・・・?
國吉さん「どうぞ(笑)」

ーーん、おいしい?
國吉さん「あとからやってきますよ。」

ーーあ、からい〜!
國吉さん「そのからみが体にいいんですけどね(笑)」

ーーそうなんだ〜、初めて知りました。
國吉さん「ネギは匂いを嗅ぐだけでも体に良くて、体温があがったり抵抗力があがったりするんですよ。」

ーー匂いだけで!?そんなすごい野菜だったんですね・・・。
國吉さん「うちのネギは芯のところで糖度が20度あるので本当は結構甘いですけど。」

ーーそんなにあるんですか(笑)
國吉さん「ネギにはニンニクとかに含まれているアリシンっていうからみ成分が含まれているからからく感じるんですけど、本当は甘いんですよ。」

ーーそうなんですね。もしかして加熱すると甘く感じるのはそのアリシンが関係しているんですか?
國吉さん「そうなんですよ。加熱するとアリシンが蒸発するので甘みだけが残るんです。」

ーーなるほど。今度焼きネギを試してみます。
國吉さん「ぜひ(笑)」

緑肥を行って肥料いらず!

國吉さん「さっきネギは白いところも緑のところも美味しいって言ったんですけど、健康的に良いところは緑のところなんですね。」

ーーへぇ〜、そうなんですね!
國吉さん「緑のところは抗がん作用や肺炎とかインフルの予防とかの効果があるんです。でも美味しいのは根の白いほうなので緑のところを捨てちゃう人もいるんですよね。」

ーーそれ聞くと勿体ないですね(笑)肥料は何か使われているんですか?
國吉さん「一部の畑には肥料を使っていますけど、それ以外は使ってないですね。」

ーー使ってない・・・。え、使わずとも育つんですか?
國吉さん「緑肥を行っているので、土には栄養が蓄えられているんです。」

ーー肥料とは違うんですか?
國吉さん「緑肥は畑に大豆とか植えて、それを収穫しないで土と一緒に耕す農法なんですけど、それをやると土の中の有機物が増えるので肥料いらずになるんです。」

ーーそういった方法もあるんですね。勉強になります。

甘いブロッコリーから作るジャム開発

國吉さん「こちらの畑がブロッコリーを栽培しています。」

ーーわ〜。ブロッコリーが沢山!虫とか来ないんですか?
國吉さん「そうですね。今年はあまり見ないかな。」

ーーそうですよね。綺麗だなって思って。ブロッコリーの正しい洗い方とかあるんですか?
國吉さん「自分は基本洗わないんですけど。」

ーー洗わないんですか!?
國吉さん「農薬使ってないですし、茹でちゃいますからね。でも洗うとしたらボールに水を張って、ブロッコリーを頭から入れて振るように洗うといいですよ。」

ーー今度からそうやって洗います(笑)
國吉さん「この辺のブロッコリーだと糖度が7ぐらいなんですけど、冬だと雪にあたって13くらいになるんです。」

ーー13!?ブロッコリーで糖度13は聞いたことないです。
國吉さん「すごく甘いですよ(笑)それで今、加工品でブロッコリーのジャムを開発しているところなんです。」

ーーブロッコリーのジャム!それも聞いたことないです(笑)
國吉さん「なのでうちのは生で食べることが出来るんです。あとはトウモロコシも生で食べれますね。」

ーートウモロコシも生で食べられるんですか。すご〜い!

農業の重要さに気が付いたリーマンショック

ーー農業をやろうとしたきっかけとかあるんですか?
國吉さん「お世話になった先輩の影響ですかね。」

ーー農業の先輩ですか?
國吉さん「それが全く違うんです(笑)元々自分、車に興味があって。」

ーー車ですか?農業とかなり遠く離れていますね(笑)
國吉さん「そうなんですよ。車の組み立てとか好きで機械工学を学んでいたんですけど、そこにいた先輩が土木の人で、すごく農業が好きな人だったんです。」

ーーじゃあその人に感化されて農業を?
國吉さん「興味を持ったきっかけはそうですね。あとは当時リーマンショックがありまして、車の工場も何個か閉鎖されてかなりの人がクビにされていたんですよ。それで大量生産大量消費の世の中って、おかしいんじゃないかって思って、一次生産の大事さに意識が向いた・・・って感じですかね。」

ーーリーマンショックは社会現象にもなって、大変でしたからね。
國吉さん「まぁ、それでこのまま車の設計をするんじゃなくて、農業を学んでみようかなって思って農学部に編入したんです。」

ーー編入まで・・・。すごい行動力ですね(笑)
國吉さん「そうですかね(笑)あ、でも座学とか研究ばかりで途中体を動かしたくなって、1年休学して海外にいったことはありますね。」

ーーどこに行かれたんですか?
國吉さん「アフリカのタンザニアです。」

ーータンザニアいいですね〜。私もウガンダいったことあって。
國吉さん「まじすか(笑)めっちゃいいところ行ってますね。」

ーーありがとうございます!
國吉さん「でもタンザニアに行って、農薬とか使わずに牛糞とかで農業やっている人達を見て、やっぱり農業やろうって改めて決意しましたね。」

ーーすごい・・・。同年代とは思えない行動力で尊敬します。今日は貴重なお話や体験ありがとうございました。
國吉さん「こちらこそありがとうございました。」

2019.01.19

こんな記事もおすすめ