阿波街道で露地栽培をしているベテラン有機野菜農家の小野さんを再訪問

生産者インタビュー

約1年ぶりの再訪問、小野さんも野菜も元気でした!

 

 

今回訪問させて頂いたのは、260年の歴史を持つ和三盆がある徳島県阿波市で有機野菜農家をしている小野さんです。

取材日当日は少し日差しが強かったのですが、晴れていて気持ちがいいお天気でした。

約1年ぶりの再訪問になりますが、小野さんは相変わらず明るく元気で、野菜について丁寧にわかりやすく教えてくれました。

前回の記事はコチラ

 

35年間農業一筋、土にこだわる野菜づくり

 

小野さんは各地を転々としながら、35年間の長期にわたって農業を続けてこられました。

現在の徳島県は7ヶ所目で、はじめて徳島に来た時「ここだ!」と思い、以来16年間はずっと徳島で農業をしてこられたそうです。

そんな小野さんが野菜を育てる上でこだわっているのは、土作りです。

「美味しいお野菜を育てるには良い土じゃないと育たない」そう言われ、小野さんの長年の経験で培った土作りについて教えて頂きました。

 

新しい畑の場合、野菜を植えるまでに長くて3年は土作りに費やすそうです。

まず麦を植えて根が土を耕してくれるのを待ち、その次に大豆を植えて土を肥やし、その後お米を作ります。

その一年半かかる作業を2回行うので、長くて3年という時間が必要になります。

良い土地の場合、その期間が短縮されることもあるそうです。また肥料は不要で、動物性のものは「自然ではない」ので要らないというお話でした。

 

土が悪い場合は、原木椎茸で使った木(産業廃棄物)を砕いて土に混ぜます。

そうすると微生物が増えてバクテリアを呼び、土壌が改善するそうです。

その他にも自家製の半ぬかを使ったり、畑には牡蠣の貝殻を砕いて作った有機石灰を使用するなど、様々な工夫をされています。

牡蠣の貝殻を使う理由は、陸が出来る前は海の中だったので、海の物とは相性が良いからだそうです。

 

元バックパッカーの小野さん、外国人向けの研修もしています

 

東京出身の小野さんは、東京農業大学を卒業し農業をしていましたが、世界を見てみたいと1年程バックパッカーをして、日本に戻って経験を生かしながら農業を続け、そして2001年に徳島へ来ました。

その後、2012年に現在の農場を開き、野菜を作り続けています。

英語が堪能な小野さんは、積極的に外国人の方を受け入れて、農場のスタッフと一緒に農業の研修をされています。

初めは地元の人に怪訝な顔をされていましたが、今では理解され、外国人の方を見ると小野さんのところの研修生だとすぐにわかってもらえるまでになったそうです。

 

「雑草という植物はない」「雑草とは共存していくもの」

 

小野さんの農場では、ビニールハウスを使用しない露地栽培で野菜を育てています。

無農薬・無化学肥料が基本で、雑草も虫のために残しているそうです。

畑にくる虫は、食べる雑草が無くなるから野菜を食べるのだそう。

「雑草という植物はない」「雑草とは共存していくもの」という言葉に、取材に訪問した私たちも感銘を受けました。
 

小野さんの自慢の野菜たち

小野さんが作っているお野菜で、特に評判がよい自慢のお野菜たちを教えてもらいましたので紹介します。
 
●ほうれん草
育てるのが苦手なお野菜だったそうですが、5年ほど前に和製ほうれん草の種を蒔いてからすごく美味しく育つようになり、そこからは自信を持って作られているそうです。
 
●デジマ(じゃがいもの一種)
20年前から育てているじゃがいもで、北海道のじゃがいもにも負けないくらい美味しい自慢の一品と、自信をもって仰っていました。
 
●四葉きゅうり
小野さんの中では、きゅうりの王様と思っているほど美味しいきゅうりですが、作っている方は少なく珍しいそう。一週間置いていても痛まず、歯ごたえがあり生や浅漬にオススメだそうです。

 

小野さんのお野菜は、旬の野菜のみをお届けします

 

最近ではどの野菜も一年中スーパーで売られていますが、小野さんのモットーは「旬の間に、旬の野菜を食べてもらう」ことです。

小野さんが作ったお野菜は「小野さんのお野菜だから食べたいし、旬の物のみを食べたい」という方にお届けしたいと考えています。
 
「いつでも気軽に会いに来てね」とフレンドリーに言ってくれた小野さんに、私たちはまたご訪問させていただくことを約束して、2回目の徳島を後にしました。

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