お子様が安心して食べられる野菜作り!愛知県丹羽郡で有機農家を営む川口さんを訪問

生産者インタビュー

今回ココノミスタッフが訪問させて頂いたのは、愛知県丹羽郡で有機農家をされている川口さんの農園です。

タマネギをはじめ、ネギやナス、アスパラやサツマイモなど、様々なお野菜を見学させていただきました!

また、有機栽培を始めるきっかけとなったインド旅行のお話や、野菜づくりに欠かせない土壌のお話など、たっぷりと伺うことができました。

早速タマネギを見学!

ーー本日はよろしくお願いします。
川口さん「よろしくお願いします。」

ーーでは早速畑を見学させてもらいます!
川口さん「どうぞ(笑)」

ーーわ〜!これはタマネギ、ですか?
川口さん「そうですね。これは早生(ワセ)っていう早くに実る種類なんですけど、早い人は3月くらいに出荷しますね。普通は4月後半くらいに出荷かな。」

ーーへ〜そうなんですね。品種は普通のタマネギですか?赤タマネギとか?
川口さん「普通のですね。早生のほうは貴錦(タカニシキ)っていう丹羽都じゃ一般的な固定種のタマネギです。
あとはこれも固定種ですけどノンクーラーっていう3月まで貯蔵できるタマネギとか。」

ーーうわ〜、色々あるんですね〜!こっちのネギ・・・ですか?このすごく小さいのなんですか?
川口さん「それは越津ネギですね。ネギって栽培期間が長くて、9月に植えても出荷できるのって早くても次の年の11月なんです。」

ーー次の年の11月!?え、じゃあ1年以上かかるってことですか・・・?
川口さん「そうなりますね。人によっては1月に蒔いて温かくして調節するとか色々ですよ。俺は面倒くさいのでタマネギと一緒に植えちゃいますけど(笑)」

ーー面倒くさい(笑)え〜、でもそうなんですね。こんなに小さくて可愛いのが大きくなるんですね。
川口さん「そうですね(笑)」

ーーあれ?ここにネギが生えている意味ってなんかあるんですか?
川口さん「あれ?知らない?見たことないかな?」

ーー見たことないです。コンパニオンプランツとかですか?
川口さん「知ってるじゃん(笑)まさにそれです。一緒に植えると風味がよくなったり収穫量が増えたり良い影響を与え共栄するので植えてます。ネギは病害虫とか防いでくれるので植えてます。」

ーー効果ってありますか?
川口さん「うーん。どうですかね。まだ植え始めてから3年しか経っていないので(笑)長い目で見て期待してます」

有機栽培を始めるきっかけはインド旅行

ーー有機野菜をやろうと思ったきっかけ、とかあるんですか?
川口さん「インド行ったのがきっかけですかね。」

ーーインド!え、何かインドでエピソードとかあったんですか?
川口さん「エピソードっていうエピソードではないですけど、インドで宗教的に野菜しか食べられない街に一時期いたんです。」

ーー宗教的に。ベジタリアンとか・・・?
川口さん「そうですね。それに近いです。そこで触れ合った人達の人生観とか価値観とかが好きで、それが影響したなぁとは思います。」

ーーうわ〜、いいですね。インド、素敵ですよね。
川口さん「インドは良いところでした(笑)インドから帰ってきても野菜中心の生活が続いたんですけど。インドで紙幣価値に囚われる仕事はやめようって思って、それでやったことのない農家をやろうって。」

ーー壮大ですね(笑)
川口さん「そうですかね(笑)その時に慣行栽培が自分には合わなくて、農薬は使いたくないなって。だから無農薬で栽培する有機栽培を始めようって思ったのが始まりだと思います。」

ーーなるほど。始められては何年くらいになるんですか?
川口さん「何年になるかなぁ。法人農家で6年ほどアルバイトやり独立してからは2年・・・。その前に少しやっていたので形的には3年かな。」

ーー3年!なるほど・・・。ありがとうございます。

土質は砂地で野菜は作りやすい

ーーここって、土質はどういった感じですか?
川口さん「ここは砂地ですね。砂地って野菜は作りやすいですけど、肥料持ちがよくないんですよ。ここは特に有機物が少ないので。」

ーー肥料って何を使うんですか?
川口さん「植物性のですね。牛糞とか鶏糞とか使わないんです。」

ーーあっそうなんですねぇ。
川口さん「新しく借りた畑だと麦を1作、2作するかなぁ。他の人から借りたり譲り受けたりした畑なんかは慣行栽培って言って農薬とか化成肥料を使って栽培していることが多いんですね」

ーーそれで、麦ですか?
川口さん「そう。麦を1度挟んで吐き出してもらうんです。」

ーー吐き出す?
川口さん「そうです。残ってる化成肥料とか薬とか吸い込んでもらって、吐き出させます。まだ土の調子が悪いなって思ったらもう1度麦を蒔きます。そうすると土が落ち着くので、次にクローバー系とか植えてからようやく作付けって感じです。」

ーーええーっそれ、めっちゃ大変じゃないですか。お野菜を植えるまで物凄く時間がかかるんですね。
川口さん「でもそうしないと心配なので。どうしても時間をかける必要があるんです。

ーーこの畑はお水ってでるんですか?
川口さん「いいこと聞きますね。実はここ、前に蒔いた時に雨が降らなくて、どうしても水を撒く必要があったんです。でもまだ設備が整っていなくて、ジョウロで水をまかないといけなかったんですけど、それでここ見てください」

ーーこれは?
川口さん「川の水です。ここ開けると・・・。」

ーーうわ!ばって、でてきましたね!
川口さん「そう、ばってでてくるんです(笑)」

可愛いナスも見学!

川口さん「ここに生えてるナスなんかはローザビアンカ、青ナス、賀茂ナスとかです。」

ーーすごーい可愛い〜。
川口さん「可愛いでしょ。あまり見ないですか?」

ーーローザビアンカは生えているのは見たことないです。
川口さん「本当?ここに生えているのは交配しているから少し長細いですけど、本当はもっと丸くなるんですよ。完全に丸くなるんです。」

ーー完全に丸!そんなに丸くなるんですか?
川口さん「なりますね。こっちの青ナスは種取用にしてあるんですけど、食べたことありますか?」

ーー多分ないと思います。青ナスって、翡翠ナスとは違うんですよね?
川口さん「違うのかな?わかりません。」

ーー私いまだに混乱するんですけど、翡翠ナスって結構農家さんによって呼び方変わりますよね?
川口さん「固定種だからだと思いますよ。固定種になっているものだと地方によって呼び方が変わったりするので。」

ーーそうなんですね。この・・・青ナスは焼きナスが1番美味しいですか?
川口さん「焼きナスが1番ですね。あとは素揚げとか。」

ーーあ〜素揚げいいですねぇ!
川口さん「これは少しこだわっているところなんですけど、なるべく固定種とか在来種、特にこの地方の伝統野菜を中心に栽培しています。ローザビアンカとかはイタリアですけど(笑)」

ーー(笑)

最後にネギやアスパラなどを見学!

ーーこの辺って雪とか降るんですか?
川口さん「降るけど、そこまで大雪にはならないですね。」

ーーこのネギって、生で食べられたりしますか?
川口さん「生で食べる?うーん。食べてみますか?」

ーーえっいいんですか?
川口さん「いいよ。これとか抜いてごらん。」

ーーでは、失礼して・・・うぉ〜!ながーい!
川口さん「かなり長いですね(笑)愛知県とかこの辺の地方ってネギを両方食べるんですね。関東は白いところで、関西のほうなんかは緑色の葉ネギをよく食すんですけど、このネギは両方食べることのできるネギですね」

ーーネギを食べる場所って地方によって違うんですね。
川口さん「そうですね。もう少しして霜が降り始めたら収穫してもらったネギも、今よりもピシッとして色もよくなってくると思います。」

ーー味も変わりますか?
川口さん「変わります。霜が降りてから甘くなりますね。」

ーーなるほどです。他にもお野菜は育てられていますか?
川口さん「こっちの畑はアスパラですね。」

ーーわ〜!アスパラってハウスだと思ってました。
川口さん「ハウスで育てる人も多いですね。アスパラはよく肥料が沢山必要だといわれますが、僕は無施肥、何もやってません。」

ーーへぇ〜。
川口さん「あとは、こっちがサツマイモですね。紅はるかとか。」

ーー紅はるか!私前から気になっていたんですけど、紅はるかってどう食べるのが美味しいとかあるんですか?
川口さん「どう食べると美味しいか。家では蒸かしたり焼いたりして食べますね。」

ーーあ〜蒸かす!いいですよね。ありがとうございます。

ーー本日はお忙しい中ありがとうございます。素敵なお話をきけて良かったです。
川口さん「いえいえ。こちらこそありがとうございます。」

ーー最後に、どんな思いで野菜を作っているかお聞かせいただけますか?
川口さん「僕には1歳9ヶ月になる息子がいます。離乳食もうちの野菜を使い食べさせてきました。この子が基準です。
同じような子供達が口にすることに疑いのない野菜作りをしています。」

ーーお客様もこれから川口さんのお野菜を待つようになると思うので、今後ともよろしくお願いします。
川口さん「頑張ります(笑)今日はありがとうございました。」
ーーありがとうございました。

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