「無農薬野菜」を美味しく食べる秘訣は「時間」?

豆知識

食べ比べてみたことはなくても、「採れたての無農薬野菜は甘くておいしい!」「やっぱり新鮮な無農薬野菜が一番!」というイメージをお持ちではありませんか?実際、「採れたて野菜」や「新鮮野菜」を売りにしているお店はよく見かけます。

確かに、採れてから何日も経った野菜とその日に採れた野菜とを比べると、採れたて野菜がみずみずしいのに対して、時間が経った野菜はなんだかくたびれている印象があります。そこで今回は、新鮮な無農薬野菜のおいしさとそのヒミツと「無農薬野菜が甘い」とは?をご紹介します。

新鮮で採れたての無農薬野菜って、やっぱりおいしいの?

例えば魚は「新鮮なうちがおいしい!」「プリプリしている」と言われますよね。これは野菜にも言えることなんです。野菜も呼吸をしたり光合成をしたりする、生きものなので、採れたてで生きが良いときほど栄養はしっかり蓄積されていますし、おいしくいただくことができます。

無農薬野菜を収穫する時間帯

無農薬野菜に限らず野菜の収穫時期は、その種類によって異なります。それは時間単位でもいえることなんです。例えば、果菜類(トマト、キュウリなど)は朝に収穫するのが理想的です。朝は、前日の光合成によって蓄えられた糖分が夜間に水分を吸い上げるため、甘みは控えめになりますが水分量多いため、みずみずしさが保たれています。 一方、葉菜類や根菜類(ほうれん草、ニンジンなど)は夕方に収穫するのが良いでしょう。光合成が止まった夜間は根っこから窒素を吸い上げ、エグみや雑味が蓄積しやすいため、夕方の光合成で糖分を生成し終わる頃が、水分量の少ない葉菜類はより甘くておいしい状態になります。実は同じ新鮮野菜でも朝どれのほうが、夕方に採れた野菜よりもおいしかったりと野菜にもそれぞれ最適な収穫時間帯があるのです。

旬の無農薬野菜を味わう

旬の野菜は、栄養価が高く、味も濃いため、特に美味しく食べられます。旬の野菜を選ぶことで、より新鮮で風味豊かな食材を手に入れることができます。春はアスパラガスや新玉ねぎ、夏にはトマトやナス、秋にはかぼちゃやブロッコリー、冬には大根やほうれん草が旬を迎えます。これらの野菜を積極的に取り入れることで、季節感を楽しむことができます、栄養バランスも整えられます。

 

無農薬野菜から甘さを感じられる?甘い野菜って?

美味しいと感じる要素の中のひとつに甘味はありますが、甘味は舌先に味蕾が存在し、人間が真っ先に感じる味覚になる為、それに対する慣れや固定観念からもともと糖度の低い野菜に甘みがあるという印象を抱いている方は少ないのではないでしょうか。野菜にも糖度をもった野菜は多くありますが、水分量や糖度、収穫時期によって感じにくくなっています。

何気なく美味しいと感じている部分に甘さが混合している場合もあり、野菜の甘いは非常にわかりにくくなっています。旨味と甘味を混同しているケースですね。また、適さない調理方法によって甘味を引き出せていないケースやそもそも鮮度が保てていないが為に甘さが破壊されるケースもあるでしょう。

甘さを引き出せる調理、鮮度、味覚として甘味と旨味を見分けられる舌など、複数の要素が絡んでくる野菜の甘さを見分けられると野菜マスターとして鼻が高くなるのではないでしょうか。

生食のすすめ

採れたての野菜本来の味を楽しむには、生食がおすすめです。 サラダやカットベジタブルとして楽しむことで、野菜の新鮮さや甘さを直接味わうことができます。 特に、トマトやキュウリ、パプリカなどは、そのまま食べてもおいしいです。ドレッシングやオリーブオイル、ビネガーを使って、シンプルなサラダに仕上げると、素材の味を大切にすることができます。もし、生食が苦手な場合には、蒸す・炒める・グリルすることをオススメします。蒸すことで栄養が逃がさず、野菜が柔らかくなり、甘くなります。炒める際には塩と胡椒のみで味付け、オリーブオイルやごま油などで炒めることで野菜の風味を存分に味わえます。グリルすると野菜の深みをグッと引き出し、香ばしさとともに野菜のうまみを感じることができることでしょう。

野菜の栄養を最大限に引き出す方法

野菜の栄養価を最大限に引き出すためには、調理法や組み合わせに工夫が必要です。例えば、ビタミンCは熱に弱いため、生で食べるか、短時間で調理することが推奨されます。 油と一緒に摂取することで、脂溶性ビタミンの吸収が良くなります。例えば、ほうれん草やニンジンをオリーブオイルで炒めると、ビタミンAの吸収がよくなったり、トマトとブロッコリーを食べることで、相乗効果で抗酸化作用が強くなったりと、食材同士の組み合わせが重要になってきます。

有機・無農薬野菜の選択

有機・無農薬野菜とは、化学肥料や農薬を最小限に抑えて育てられたものが有機野菜であり、化学肥料や農薬を一切利用せず育てられたものが無農薬野菜です。これらは農薬による生態系破壊の危険のない環境に優しい選択です。有機・無農薬野菜は、土壌の健康を守るために、自然の循環を重視した農法で育てられているため、栄養価が高く、味も豊かです。また、有機・無農薬野菜は、化学物質の残留リスクが最小限ため、安心して生でかぶりつき食べることができます。無添加・無農薬野菜の宅配サービス「ココノミ」では新鮮でおいしい有機・無農薬野菜を簡単に手に入れることができます。

新鮮で甘い無農薬野菜をおいしく食べる方法

新鮮な甘味のある野菜をおいしく食べるには、素材を活かした調理方法がおすすめです。野菜本来の甘味を楽しむためにも、濃い味付けをしないほうが良いでしょう。また、あまり火を通さないほうが、採れたてシャキシャキの新鮮な食感を楽しめますよ(必要に応じて茹でる・アク抜きなどはしてください)。

新鮮野菜のおいしいいただき方は様々。
食感を楽しめるようにやや大ぶりにカットしてスティックサラダにすれば、食卓を彩る一皿に。サンドイッチにざっくり切った野菜と卵のタルタルソースを詰めれば、ヘルシーな甘味がたっぷりのごちそうランチになります。塩気が欲しいときは、スティック状に切った野菜を生ハムでくるんと巻くのもおすすめ。塩気がフレッシュな甘味をさらに引き立ててくれます。

まとめ

何も考えずに「安いから」「見た目が良かったから」で野菜を選んではいませんか?見た目や安さだけにこだわっていると、おいしい野菜に出会うことはできません。「嫌いな野菜がある」「子どもがなかなか野菜を食べてくれない」といった悩みの原因は、新鮮なおいしい野菜を食べたことがないことにあるかもしれません。

おいしくて甘い野菜を選ぶには、鮮度と旬、そして野菜の栽培方法も重要です。本当にこだわりを持って作られた新鮮野菜を、ぜひ食べてみてくださいね。皆様が様々な野菜の甘みと出会えることを応援しています。

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