近畿圏では珍しい黒ボク土でおいしい野菜を作る京都府京都市の新井さん再訪問

生産者インタビュー

歴史のまち京都に、新井さんの農園はありました

今回スタッフが訪問させていただいたのは、京都府京都市で無農薬農家を営む新井さんの農園です。

新井さんの農園には、2016年9月にも訪問させて頂いていますので、今回が2回目となります。今回は、前回とは別の畑にお邪魔させてもらいました。

※前回の記事はコチラ

政令指定都市にも指定されている京都市は、言わずと知れた歴史の都。

そしてまた人や建物が多い都会をイメージしがちですが、新井さんの農園がある土地は自然が多く、地元もスローライフを送れる場所として打ち出しています。

 

近畿圏では珍しい「黒ボク土」を使用して野菜作り

新井さんの畑の土は、近畿圏では珍しい「黒ボク土」です。「黒ボク土」は九州ではよく見かける土壌で、水はけが良いのが特徴だそうです。

今回は前回お邪魔した畑とは別の畑を見せていただきました。

2年前まで田んぼだった畑の水には、鮎が生息するほど綺麗な川の水を使用しています。

前回お邪魔した新井さんの畑では、山から直接流れてくる水を使用されていましたが、どちらの畑も新鮮な良い水を使用しているので、それが新井さんの野菜の美味しさにつながっているんだなと感じました。

肥料にはニシンのカスやてい角(牛の爪)など、野菜に良いとされるリン酸、窒素が多い肥料を中心に使用されているそうです。

また「雑草も肥料、土になる」とのことでした。

 

金融会社を脱サラし、農家へ

もともとは金融会社でサラリーマンをしていた新井さんは、農業をはじめるために脱サラして就農。

農業をはじめてからは、自然豊かな土地柄もあり、鹿やイノシシによる獣害や、雪や台風、ヒョウなどの天候にも悩まされてきたそうです。

(取材中、スタッフも鹿を見かけました)

そんな苦労もご夫婦で乗り越えながら、自然の力を最大限に活用して、おいしい野菜を育てるために努力を惜しまない新井さん。

NGO団体経由で、ミャンマーやネパールから日本に来ている方を研修生として受け入れるなど、農業界の発展にも貢献しています。

また農園の箱やパンフレットは、家族や友人に協力してもらって作ったそうで、新井さん自身に周りを惹きつける人柄の良さをとても感じました。

 

特に人気な新井さんのさつまいも「紅はるか」

新井さんの畑で収穫できる野菜の中でも特に好評なのが、サツマイモの「紅はるか」。

収穫してから暖かいハウスで保管しているため、甘みが強くおいしいサツマイモになるのだそうです。

じっくり、ゆっくり焼いて食べるのがオススメで、新井さんはストーブの上で焼き芋にしているのだとか。

雪が降る地域で採れる雪下人参も、新井さんの畑で収穫できる人気の野菜。

生でサラダとして食べたり、素揚げをして塩で食べるのがオススメ。

かぼちゃは栗かぼちゃ、白かぼちゃ、飛騨かぼちゃの3種類を栽培しているそう。

収穫するタイミングで味が変わるため、それぞれ一番おいしい時期を見計らって収穫するのだそうです。

またおいしい野菜に会いに来るお約束をして、この日は新井さんの農園をあとにしました。

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