兵庫県丹波市で無農薬・無化学肥料の有機農法で農園を営む宮崎さんを訪問

生産者インタビュー

おいしい野菜を求めて兵庫県丹波市へ

今回スタッフが訪問させて頂いたのは、兵庫県丹波市で無農薬農園を営む宮崎さんの農場です。

農場のある丹波市は周りを山で囲まれている盆地で、夏でも夜が涼しく、昼夜の寒暖差も激しいのが特徴です。

「丹波霧」と呼ばれる霧もよく発生するそうです。土壌は粘土質で、大根や人参などの根葉類の野菜が特に美味しく育つそうです。

 

13年前に脱サラし、無農薬農家の道へ

 

元々バイオテクノロジーに興味のあった宮崎さんは、高校卒業後は大学の農学部へ進学。

大学卒業後は一般企業で働いていましたが、農業への思いが捨てきれず、13年前に脱サラしたそうです。

有機農業をするたねて新規就農先をさがしていたときにちょうど丹波市が新規就農者を募集しており、ここ丹波市に農場を持つことになりました。

フードコーディネーターをしている奥さまとは、神戸のオーガニックイベントでの出会いをきっかけにご結婚。

現在は明るくて面白い奥さまと二人で力を合わせて、農作業に励んでいます。

 

幼い頃からの経験で、自然の循環に寄り添った有機農業を選択

 

宮崎さんは無農薬・無化学肥料の有機農法で野菜を育てています。

宮崎さんが有機農業を志したきっかけは、幼い頃からの環境にあるようです。

自然好きのお父様の影響で幼い頃から自然の中で過ごす機会が多く、自然の循環に寄り添った生き方をしたいといつのまにか感じていたそうです。

農業をやろうと思ったときも、農薬や化学肥料を使う慣行農法は、最初から頭に無かったんだとか。

肥料は、ぼかし、油粕など、有機JAS対応の肥料のみを使用されています。

その他にも近所で養鶏をされている方から頂いた鶏糞や、コーヒー粕を使用されているそうです。

また雑草抑制の効果があるヘアリーベッチという緑肥植物も使用されています。

ヘアリーベッチには根粒菌がついて窒素を固定する特徴があり、畑の畝の間をヘアリーベッチで覆い尽くすことで、他の雑草を抑えつつ栄養素である窒素を蓄える効果が期待できるそうです。

 

3年前の豪雨災害を乗り越えて・・・

 

今から約3年前の平成26年8月、丹波市を豪雨災害が襲いました。宮崎さんの畑も被害を受け、野菜が全てダメになってしまった畑もありました。

また被害は豪雨だけに留まらず、丹波の山から鹿などの獣が下りてこないように囲っていたフェンスが土砂崩れによって壊れてしまい、畑を鹿に荒らされるようになりました。

獣が畑に入らないためのロープや、夜のパトロールなどの対策を行っていますが、獣害との闘いはまだまだは続いているそうです。

人々の記憶からは薄れてしまった豪雨災害ですが、農家の方々は今も復興の真っ最中でした。

 

自慢の「にんにく醤油」と空芯菜をどうぞ

 

宮崎さんの畑で採れる美味しい野菜の中でも、特に自慢できるのが、甘味と旨みが詰まった人参とサラダにしても美味しい空芯菜。

特に空芯菜は、宮崎さんのにんにくを使用したコラボレーション商品「にんにく醤油」で炒めると絶品だとか。

「にんにく醤油」はスタッフの食卓でも、活躍しています。

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