動機は農作物の無料配布!徳島県阿波市で無農薬農家を営む芝橋さんを訪問

生産者インタビュー

今回ココノミスタッフが訪問させて頂いたのは、徳島県阿波市で無農薬・無肥料農家を営む芝橋さんの農園です。自然栽培をはじめられたきっかけが農作物を無料にするためという、少しユニークな芝橋さん。菜の花やわさび菜、トマトなど、畑のお野菜をたくさん見学させていただくことができました。

その他にも、一番オススメしたいお野菜についても伺うことができました!

菜の花にわさび菜・・・畑はもう春?!

ーーこんにちは。よろしくお願いします
芝橋さん「こんにちは。ここは、もう終わりになりますが、菜の花です。」

ーー菜の花畑ですね。もう終わりなのですか?早いですね。
芝橋さん「気温が高かったですからね(笑)」

ーー暖かかったです(笑)やっぱり、早くなるのですね。去年は大変でしたか?
芝橋さん「大変でしたね(笑)これは、わさび菜です。」

ーーわさび菜、たくさんですね。
芝橋さん「ここは、わさび菜をババっと植えてあります。」

ーー凄い!畑だけを見ると、もう春が来ているかんじですね(笑)
芝橋さん「(笑)」

ーーこっちの畑は?
芝橋さん「こっちはまだです。こっちは、夏野菜がメインの場所ですので。」

ーーああ、だから支柱がたくさん立っているのですね。
芝橋さん「ここから、伸びてくるのは、エンドウです。こっちはライ麦。これは赤キャベツです。」

ーー赤キャベツはこれからですか?
芝橋さん「これからです。で、これはニンニク。」

ーー一緒に植えているのですね。一緒に植えているのは理由があるのですか?
芝橋さん「うちの場合は、兎に角、色々植えます。ごちゃ混ぜに植えています。」

ーー病気とかは大丈夫ですか?
芝橋さん「ありましたけど、大分なくなりました(笑)」

ーー(笑)あ、人参?分からないくらいに埋もれていますね(笑)
芝橋さん「人参です(笑)」

ーーこっちはケールですか?
芝橋さん「ケールです。サラダケールですね。」

ーーケールは下の方から収穫しているのですか?
芝橋さん「そうです。下の方から。採った所から、また生えてきます。だけど、これはもう到達かな?」

ーー面白い。なんかブロッコリーみたいに見えます(笑)
芝橋さん「(笑)」

ーー大きい蕪ですね。
芝橋さん「ああ、これは種取り用です。」

ーー種取り用ですか。だから、隣の蕪と大きさが違うのですね。他の野菜も種を取っているのですか?
芝橋さん「はい、取れる物は取っています。」

ーーなるほど。
芝橋さん「これは、蜂です。養蜂。夏野菜の受粉をやってもらいます。」

ーー蜂!?凄い!色々、挑戦していますね。

自然栽培をはじめた動機は農作物を「無料にするため」

ーー無農薬、無肥料で野菜つくりを始めたきっかけは何ですか?
芝橋さん「僕はちょっと変わっていまして…。農産物を無料で配るつもりで。」

ーーえ!?そうなのですか?
芝橋さん「はい。でもそれをするにはお金をかけられなくて。機械を使えば機械代がかかる、農薬を使えば、肥料を使えば、それぞれお金がかかってしまいます。何かを払ってやっていたら、無料にはできないので(笑)極力払わないようにしています(笑)」

ーーなるほど(笑)そういう考えなのですね。
芝橋さん「出来ないなら出来るには、どうしたらいいか、考えた結果ですね。」

ーーその結果が、無農薬、無肥料栽培なのですね。使わないでいいのは使わないという考え方ですね。
芝橋さん「はい。自然栽培って、原則として、持ち込まず持ち出さずと言われているので、そういうイメージを持っている人が大多数いますが、本当は原則じゃなくて結果です。肥料を絶対やっては駄目ってことはないのですよ。使わなくても出来るので。なんて言えばいいか(笑)色んな人が色んな考えでやっていますから(笑)」

ーーそうですね。皆さん、考え方はそれぞれ違いますから(笑)
芝橋さん「余分な物は入れないって持ち込まずなんですよ。日本人は元々、滅茶苦茶入れていたのですよ。その時の堆積物で、今作物が出来ているのですよ。20年とか長いキャリアで自然栽培をやっている人は、だんだん出来なくなっているみたいです。」

ーーそうなのですか?
芝橋さん「昔の堆積物の恩恵が無くなってきているので。昔の堆積物を消費してしまって。出来なくなった農家さんは、出来なくなったのを連作障害って言っているのですが、本当はその恩恵が無くなっただけなのです。」

ーーそうなのですね。

ミニトマトとフルーツトマトを見学!

ーー他にはどういったものがありますか?
芝橋さん「次はトマトの方に行きましょうか。ハウスの方です。」

ーートマトはなんですか?の種類ですか?
芝橋さん「ミニトマトとフルーツトマトです。」

ーー時期をずらした栽培で苦労していることはありますか?
芝橋さん「やっぱり、気温と水ですね。最初と最後の気温と水の管理です。最初は気温が高くて上手くいかないことがありますね。」

ーー最初って何月くらいですか?
芝橋さん「8月の終わりから9月にかけて植え付けします。」

ーー暑い夏が長引くと大変ですね。
芝橋さん「秋になったら、長雨になると。土地が低い所がありまして、水が入ってしまうと。」

ーートマトに水は駄目ですからね。天敵みたいなものですもんね(笑)
芝橋さん「はい(笑)気温と水の調整が大事ですから。このハウスです。」

ーーはい。本当に土地が低い(笑)このトマト、先が尖って面白いです。この品種はなんですか?
芝橋さん「千果です。」

ーー可愛らしいですね。
芝橋さん「こっちはフルーツトマトです。」

ーーすごいたくさんですね。大玉のトマトは作らないのですか?
芝橋さん「大玉は少し難しいですね。いい状態を維持するのが難しいですね。気温が上がったりすると実がはじけたりしますし。」

ーーへ~。
芝橋さん「夏はやっていますが。ハウスでは、もっと余裕が出来たらやりたいです。」

ーーこれはなんですか?
芝橋さん「プチヴェールです。」

ーープチヴェール?
芝橋さん「ケールと芽キャベツの交配種です。」

ーー面白いですね。何故作ろうと思ったのですか?
芝橋さん「そうですね、食べた時にくせがなくて。芽キャベツって若干くせがあるじゃないですか。それがなくて」

ーー食べて良いなって思ったのですね。
芝橋さん「はいそうです(笑)」

ーー他の葉野菜も良いなって思った物を作っているのですね。
芝橋さん「はい。」

ーー選ばれる野菜、ちょっと変わっていてセンスを感じます(笑)おしゃれです。
芝橋さん「(笑)」

一番のおすすめ野菜はトマト

ーー冬は苦労されますか?
芝橋さん「そうですね。どんなに遅くても10月の中旬には終わらせなきゃいけないので。」

ーーこの辺りの気候はどんな感じですか?
芝橋さん「ここは、雨の少ない地域です。香川県よりの気候で年間の降水量は1000mlを切るか切らないくらいです。」

ーー雨が降らない方なんですね。
芝橋さん「今は曇っていますけどね。」

ーーなるほど。一番のおすすめ野菜はなんですか?
芝橋さん「一番ですか(笑)?」

ーーそうです。一押しとか(笑)
芝橋さん「トマトですかね。一番といえば一番(笑)」

ーートマトですか。
芝橋さん「味が一番わかりやすいですから。」

ーートマト美味しかったです(笑)
芝橋さん「夏は色んな種類がありますよ。」

ーートマトですか?
芝橋さん「トマトもあります。トマトは4種類。ミニのやつと加熱用のトマト、大玉と」

ーー夏は大玉トマトがあるのですね。
芝橋さん「大玉っていっても…これくらい…中玉くらい?」

ーーなるほど。他の野菜は?
芝橋さん「他には、ナス、キュウリ、ピーマン、パプリカ、オクラ。一通りの物は全部やるみたいなかんじです。」

ーーパプリカもあるのですか。
芝橋さん「ありますよ。赤、黄色、紫、白。」

ーー白いパプリカ!?白のパプリカがあるのですか(笑)まさかの色が出てきました(笑)
芝橋さん「(笑)ピーマンも普通のピーマンも子供ピーマンも色々、作っています。兎に角、色んな種類を作っています。」

ーー凄い!楽しみです。
芝橋さん「ナスも7種類あります。」

ーー本当にこれだけの種類があると、すごく楽しみです!
芝橋さん「色んな種類を作りますから(笑)」

ーー夏、本当に楽しみです。よろしくお願いします(笑)
芝橋さん「こちらこそ、よろしくお願いします(笑)」

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