生で食べられる柔らかい丸オクラに衝撃!愛知県犬山市で有機農家を営む宮島さん訪問

生産者インタビュー

今回ココノミスタッフが訪問させて頂いたのは、愛知県犬山市で有機農家をされている宮島さんの農園です。

サツマイモをはじめ、ラッキョウ、シャモジコマツナ、カブ、チンゲンサイなど、多種多様なお野菜を見学させていただきました!

特に生で食べられる丸オクラは、とても柔らかくオクラの概念をくつがえされました。

その他にも、有機栽培をはじめたきっかけや、買ってくれるお客様に伝えたいことなど、余すことなくお伝えします!

土によって変わる野菜の味

ーー今日はよろしくお願いします。
宮島さん「よろしくお願いします。」

ーーまず、どうして犬山市でやろうとしたんですか?
宮島さん「もともと地元でやりたいって考えていたんです。嫁が扶桑で僕が犬山なので。」

ーーそうだったんですね。
宮島さん「あとは土ですかね。」

ーー土ですか?
宮島さん「はい。こっちは粘土質なんですよね。」

ーー粘土質!私、砂地のほうが育ちやすいって思ってました。
宮島さん「うーん。僕が思うに、砂地で育てると野菜を柔らかくて優しい味になると思います。なので、生で食べる野菜とかは砂地が向いていると思いますね。後は管理がしやすいとかあります。」

ーーなるほど〜!
宮島さん「逆に粘土質の土なんかはごつごつとした感じになりますけど、味が野菜にのりますので、濃くなりますね。」

ーーやっぱり土が違うと野菜の味も変わるんですね。
宮島さん「そうですね。あとは野菜も固くなりますので、じっくり煮込みたい野菜とか味を出したい野菜なんかは粘土質の土で育てたほうが美味しいと思います。」

ーーへぇ〜!同じ野菜でも土が違うと味が変わったりするんですか?
宮島さん「変わりますね。土が違うと同じ野菜でも見た目からして別の品種かって思うくらい変わるので、味も全然変わりますね。」

ーー見た目も(笑)例えばどんな野菜がありますか?
宮島さん「サツマイモとかゴボウとかでも全然変わりますけど、ほとんどの野菜で見た目も味も変わりますよ」

ーーすごい!そうなんや(笑)
宮島さん「僕はそれで食べ比べたり見比べたりしてどっちがいいか見てますね。」

ーーいいですね!作っている人は同じだけど、作り方が違うよっていう食べ比べとかしてみるのも良いかも(笑)
宮島さん「(笑)まぁ粘土質の土か砂地かで片方でしか作らないですけどね。」

ーーそれはそうですよね!(笑)
宮島さん「2つ試して、良いと思うほうでしか作らないですね。サツマイモなんかは両方で作っていますけど。」

ーーへぇ〜、なるほどですね。サツマイモの品種は何を作られているんですか?
宮島さん「紅はるかを含めて8種類くらいですかね。」

ーーそうなんですね。1番オススメとかお気に入りとかありますか?
宮島さん「お気に入りは金時とかですね。」

ーーなるほど。奥様は?
奥様「私は紅乙女っていう少し甘さ控えめなサツマイモがお気に入りです。」

ーー本当に色々あるんですね。どう食べるのが1番美味しいとかあるんですか?
奥様「ん〜。蒸すだけでも十分美味しいですよ。甘みが控えめだと料理にも使いやすいので。」

ーーいいですね!主婦が多いので主婦の意見ってすごい参考になります(笑)

生で食べられる丸オクラを試食!

宮島さん「時期がもう終わりかけなんですけど、オクラ食べますか?」

ーーいいんですか?うわ〜、いただきたいです!
宮島さん「まだ美味しいと思いますよ。」

ーーオクラっていつまで出来るんですか?
宮島さん「霜が降りるまではゆっくりできますね。」
奥様「はい、どうぞ。」

ーーへぇ〜!そうなんですね。ありがとうございます。いただきます!
宮島さん「終わりかけなので味は少しあれかもしれないですね。秋のオクラは歯ごたえはありますけどその分味が少し抜けちゃっているかなって。」

ーーえ!?すっごい美味しいですよ!これ普通に緑のオクラですよね?
宮島さん「丸オクラですね。なので五角オクラよりは柔らかいと思います。」

ーー本来は生で食べるものなんですか?
宮島さん「丸オクラは結構生で食べますよ。」

ーーそうなんですね!緑色のオクラって茹でたことしかなかったです・・・。
宮島さん「ただ生で食べるには鮮度が良くないと。」

ーーそうですよね。
宮島さん「どうしても日が開いちゃうと口に残ってしまうので。」

ーーえー、でもこのオクラはめっちゃ美味しいですよ。茹でなくても美味しいっていいですよね。丸オクラにしている理由とかあるんですか?
奥様「お世話になっている方から丸オクラなら大きくなっても柔らかいって教えてもらったんです。」

ーーやっぱり品種によって固さも違ってくるんですか?
宮島「違いますね。丸オクラは柔らかくて、砂地で作ると更に柔らかくなるので。」

ーーほぉ〜・・・。もう1本食べたい・・・。
奥様「いいですよ、いいですよ(笑)」

ーーなんか図々しくてすみません(笑)ありがとうございます!
宮島「あと島シリーズで沖縄の島オクラ、島ラッキョウ、島にんにく・・・。」

ーーへぇー!ラッキョウもあるんだ!どれくらいのお野菜を育てているんですか?
宮島さん「そうですねぇ。色々あるんですけどカブだけで2、3種」

ーー2、3種!?
宮島さん「これはチンゲンサイにコマツナ」

ーーなるほど・・・。この、シャモジコマツナって・・・そういう種類なんですか?
宮島さん「そうですね」

ーーへぇ〜。シャモジ・・・面白い種類ですね(笑)
宮島さん「面白いですよね(笑)」

ーーなるほどですね〜。これはコリアンダー。これが・・・オカヒジキ!私初めて見ました!
宮島さん「オカヒジキは初めて栽培しています。」

ーーそうなんですね。オカヒジキってどう食べるのが1番美味しいんですか?
宮島さん「おひたしですかね」

ーーおひたし。へぇ〜。他にも何か育てているんですか?
宮島さん「オクラとラッキョウと、あとは大根とか人参とかありますよ。」

ーーラッキョウ見させてもらってもいいですか?
宮島さん「いいですよ。こっちです。」

ーーありがとうございます。ラッキョウを作ろうと思った理由とかあるんですか?
宮島さん「ここは砂地ですし、砂丘ラッキョウとかが有名なのでそれで作ろか〜っていった感じですかね。」

ーーそうだったんですね。ラッキョウの食べ方って酢漬け以外にも何かありますか?わたし酢漬けのイメージしかないんですけど・・・(笑)
宮島さん「僕も酢漬けは好きです(笑)他には他の野菜と一緒に炒めたり、にんにくの代わりに使ったりもしますね。」

ーーにんにく!へぇ〜。
宮島さん「沖縄の人は塩漬けにして食べるって言ってましたね。」

ーー塩漬け!美味しそうですね!
宮島さん「そうですね。ただ僕はあんまり・・・。」

ーー(笑)

自然を大事にする栽培方法

ーー栽培方法でこだわっている事ってありますか?
宮島さん「自然を大事にして育てることですかね。後は野菜の見た目と味を追求してそこから栽培方法を考えていますね。」

ーーなるほど。逆算していく形ですね?
宮島さん「そうですね。それに合わせて肥料を使うか使わないか。使うならどの肥料を使うか考えたりします。」

ーー野菜によって肥料を変えるんですね。ちなみに何の肥料を使われますか?
宮島さん「鶏糞とか、米ぬかとかですかね。」

ーー鶏糞とか使うんですね。1番肥料を使う野菜ってどれになりますか?
宮島さん「かぼちゃとかですかねー。ああ、あとキャベツとか」

ーーなるほど。逆に肥料をあまり使わない野菜とかってあるんですか?
宮島さん「ありますよ。ラッキョウとかサツマイモなんかはあんまり使わないですね。」

ーーすごい。このまま育っていってくれるっていう感じですか?
宮島さん「そうですね。米ぬかとかはあげてますけど。」

ーーへぇ〜。ラッキョウってお水もまきますか?
宮島さん「ラッキョウはまかないですね。」

ーーラッキョウって虫くるんですか?
宮島さん「ラッキョウは基本虫は来ないですよ。」

ーー虫が来る野菜とかにはどう対策されていますか?防虫ネット?
宮島さん「はい。基本は防虫ネットですね。」

ーーネットだけでもだいぶ違いますか?
宮島さん「違いますね。でも中に虫がいる状態で使っちゃうと意味がなくなってしまうので」

ーー中に虫・・・。
宮島さん「はい。中に虫がいると逆に虫を保護してしまうので。」

ーーあっそうですよね(笑)虫にとって食べ放題になっちゃいますね。

有機栽培を始めたきかっけはオーストラリア

ーーなんで有機野菜をやろうと思ったんですか?
宮島さん「自然が好きなんですよね。だから自然の中で仕事をしたいと思ったのと、僕がオーストラリアに行ってたことがあって。」

ーーオーストラリア!
宮島さん「はい(笑)その時に大規模な農家と有機野菜農家を見ていたんですけど、いつからか有機野菜農家の人柄に憧れていたってのもありますね。」

ーーなるほど。有機野菜農家にはどんな人が多かったんですか?
宮島さん「そうですね。オーストラリアで有機栽培とかしている人は優しかったですね。国境とかそういった隔たりなく接してくれていました。」

ーーなるほど〜。奥様はどうして有機栽培をやられようと?
奥様「私は元々環境問題に興味があって、川の再生とかやっていた企業さんで出逢った人達が有機栽培を知っていて、その影響がだいぶ強いですかね。」

ーーなるほど。もう有機栽培を始めて何年くらいになりますか?
奥様「もう7年くらいですかね。」

ーー7年!え、最初はどんな肥料使っていたんですか?
奥様「最初は本当に何もわからなくて貝化石肥料を使っていました。農薬を使わずにってことで。」

ーーなるほど・・・。でも簡単にできるイメージってないんですけど何も知らなくてもできることなんですか?
奥様「やっぱり難しかったですよ。芽が出るまで遅くて。」

ーーそうですよね・・・。有機栽培をやっていて、何が大変ですか?
奥様「何が大変・・・。うーん」

ーー色々大変なことはあると思うんですけど。
奥様「色々ありすぎてちょっとぱっと出てこないですかね(笑)」

ーーあー(笑)そうですよね。色々ありますよね。逆に楽しい事とか嬉しい事ってありますか?
奥様「外で作業している時とかに沢山の生き物と触れ合えることですかね。この前もネズミを掘り起こしてしまって(笑)」

ーーネズミを(笑)私ネズミはゴミ箱にしかいないと思っていました(笑)
奥様「(笑)」

ーー蛇とかはこの辺出ますか?
奥様「この辺はでないですね。」

「2回目」にも買って貰えるお野菜を目指して

ーー宮島さんが有機栽培をはじめて嬉しかったことってなんですか?
宮島さん「野菜を2回目に買ってくれることですかね。」

ーー2回目?
宮島さん「はい。美味しいは本心かどうかわからないじゃないですか。でも2回目も買ってくれるってことは美味しかったってことじゃないですか。それが嬉しいですね。」

ーー確かに。最後にお客様に伝えたいことってありますか?
宮島さん「味で選んでほしいです。栽培方法とかどこが作ったとかそういった背景がなく、食べてみて美味しいからまた買う、そうやって自分たちの野菜を選んでほしいですね。背景は後から知ってもらうみたいな。」

ーーなるほどですね。そういったお手伝いができるように、私たちココノミもお手伝いさせていただきます。
宮島さん「はい、よろしくお願いします。」

ーー本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。

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