自然の力だけで野菜を育てるスタイルの無農薬農家の大阪府岸和田市の寺岡さんを訪問

生産者インタビュー

おいしい野菜を求めて、大阪府岸和田市へ

今回ココノミスタッフが訪問させていただいたのは、大阪府岸和田市で無農薬農家をされている寺岡さんの農園です。

農園のある大阪府岸和田市は、人口約195,000人。

だんじり祭や岸和田城など、人がにぎわうイベントやスポットがひしめきあっています。

訪問した日は晴れていましたが風が冷たい日で、淡路島や大阪湾、あべのハルカスが農園からよく見えました。

農園のまわりにはみかん畑がたくさんあり、寺岡さんが育てているみかんやはっさく、甘夏なども混じっているのだそうです。

一級建築士をへて、自然栽培農家へ

農家をはじめる前は一級建築士をされていた寺岡さん。

会社員時代に家庭菜園を始めたことがきかっけで農業に興味が沸き、早期退職をして農家へ転身されたそうです。

岸和田市には35年住んでおり、近所の方たちとのご縁で借りることができた現在の土地で農家としてのスタートを切りました。

はじめは有機農業を3年ほど行い、現在は自然栽培へ移行して10年ほど経つベテラン農家さんです。

自然栽培のため、畑の土壌がよくなくても、だんだんと土が育っていくのだとか。

また野菜の6割ほどは自家採種で育てており、採れる種はできるだけ採って、次の野菜につなげているそうです。

前職のスキルを活かし、作業場も手づくり!

前職が一級建築士だった寺岡さんは、ものづくり大好きで手先も器用。

畑の横にある作業場のハウスなども、すべてご自身で建てられたそうです。

また、畑で使用する道具なども、ご自身で使いやすいように改良。

前職で培ったものづくりへの探究心が、農業をやる上でも大いに役立っているそうです。

また、重い荷物をもった人を助けるなど、地域の住人の方々とのつながりも、とても大切にされている寺岡さん。

自然栽培をされているので、「自然にまかせているだけで何もやっていない」と謙遜されていましたが、その裏で雑草の刈り方や野菜の植え方など、さまざまな努力をされていることが伺えました。

自然の力だけで、おいしい野菜を育てる

寺岡さんの野菜づくりは、農薬・肥料は一切不使用の自然栽培。

余計なものを入れず、自然の力だけで野菜を育てるというスタイルです。

なお、雑草を抑制するため、時々米ぬかや菜種あぶら粕を入れることもあるそうです。

安全でおいしい野菜作りのため、最初は有機栽培から始めたそうですが、有機肥料を使用したり草取りをおこなってる中で、こぼれた種から育った草を見つけたそうです。

これが自然栽培との最初の出会いでした。

自然に育つものに対して、手を加えすぎていたことに気がついた寺岡さんは、それ以降は自然栽培にチャレンジしてきたのだそうです。

寺岡さんオススメの美味しい野菜

最後に、寺岡さんの畑でとれる美味しい野菜を聞きました。

まずは大根。味が濃いため、簡単な調理でもおいしく仕上がるそうです。

次にほうれん草。アクが全然出ないのが特徴で、味も濃くておいしいそうです。

また、野菜本来の味を味わってほしいので、うすい味付けで食べてもらうのがオススメなのだとか。

野菜自体の味がしっかりとしているため、うすい味付けでも十分においしく仕上がるそうです。

寺岡さんは、今後もご夫婦お二人で、できるだけ長く美味しいお野菜をお届けできるように頑張りたいとおっしゃっておられました。

ココノミでは、今後も寺岡さんのお野菜に注目し続けたいと思っています。

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