アトピーなど肌の悩みにも…おなじみの野菜であるごぼうの人気の秘密を探る

健康的で、「アトピーなどの肌のトラブルにも良い!」と話題のごぼう。日本人にとって、ごぼうは食卓でおなじみの野菜のひとつですよね。しかし実は、日本の様にごぼうを食用にしている国はあまりなく、中国では古くから利尿作用などのある薬草として使われていました。

今回は、そんなごぼうの健康効果や美容効果などについてご紹介します。

食物繊維たっぷり、驚きのごぼうパワー!

ごぼうは野菜のなかでも群を抜いて食物繊維が多い野菜です。100g中に5.7gの食物繊維が含まれています。食物繊維は水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維の大きく2つに分けられ、ごぼう100gあたりの水溶性食物繊維は2.3g、不溶性食物繊維は3.4g。

水溶性食物繊維の多くは水に溶けると粘り気が生じ、胃腸の中をゆっくりと移動します。そのため、腹持ちがいいという特徴があり、ダイエットに最適です。さらに小腸内では糖質の消化・吸収をゆるやかにし、急激な血糖値の上昇を抑えることから、糖尿病の予防や治療にも効果が期待されます。

不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激して便通を促します。また、水溶性・不溶性を問わず、食物繊維は大腸内で発酵・分解されると善玉菌を増やし、腸内環境の改善をサポートしてくれます。その結果、免疫機能が高まり、さまざまな病気の予防・改善にも繋がります。

このように、身体にとって良い働きをしてくれる食物繊維が、ごぼうには豊富に含まれています。特に水溶性食物繊維は、海藻類やきのこ類・乾物類・こんにゃくなどに豊富ですが、野菜にはあまり含まれていません。水溶性食物繊維を摂取できることは、ごぼうならではの特徴だといえます。

アトピーやじんましんなど、肌トラブルの改善も!

「ごぼうがアトピーの予防改善に効果がある」といわれているのは、ごぼうに含まれる食物繊維が腸内環境を改善し、免疫機能を向上させることに関係しています。

アトピー性皮膚炎とは、アレルギーを起こしやすい体質の人や皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる、皮膚の炎症を伴う疾患です。

「炎症」とは本来、身体の外から侵入してきた敵と戦って退治する免疫反応から起こるもの。しかし、アトピー性皮膚炎では、この免疫反応が過剰になり、本来退治する必要のないものに対しても不必要に炎症を起こしてしまいます。免疫機能の過剰反応には、もともとのアレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)や皮膚のバリア機能低下も大きく関係していますが、そのほかにも、ストレスや疲労なども関与しています。このことから、食物繊維を十分に摂取して腸内環境を整え免疫機能を正常な状態に保つことで、免疫の過剰反応を抑え、アトピーやじんましんの予防改善が期待できると考えられています。

アトピーやじんましんなど、肌トラブルの改善も!

ごぼうは単体でも食物繊維を効率的にとれる野菜ですが、水溶性食物繊維を豊富に含む海藻類やきのこ類・こんにゃくなどと組み合わせて食べることで食物繊維の摂取量がさらに増え、便秘解消や整腸の効果が高まることが期待できます。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、成人の食物繊維摂取の目安量を1日19g以上(男性20g以上、女性18g)として、食物繊維の積極的な摂取を呼びかけています。しかし、現在の日本人の食物繊維の平均摂取量は男性14.5g、女性14gと、大幅に不足しています。特に10代から40代の若い女性の摂取量が少ないことがわかっています。

食物繊維不足が気になる方は、ごぼうを始めとする食物繊維豊富な食材をもっと食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は美味しくて栄養価が豊富で人気のごぼうについてご紹介しました。
なお、ごぼうは皮の部分にも食物繊維が豊富に含まれているので、皮はむかずにたわしでこするくらいにしましょう。また、ごぼうのアクはポリフェノールですので、水にはさらさないほうが栄養素を効率的にとることができます。みなさんもぜひ今日からごぼうを積極的に食べてみてくださいね。

2017.11.25

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