野菜の高い・安いはどこで決まる!?家計に役立つ冷凍保存術
毎日見かける野菜に、値段が高い日と安い日があるのはなぜでしょう?不作でもないのに高くなったり安くなったりすることには、いくつかの理由があります。
今回は、野菜の価格についての知識と、野菜を賢く活用するための冷凍保存のコツをご紹介します。
野菜の価格が決まるポイントはココ!
野菜の価格は、流通経路や販売方法によって変わります。私たちが購入している値段が決まるまでにどんなな流れがあるのか、その仕組みをのぞいてみましょう。
価格を決定するポイント
- 栽培方法
化学農薬を使って大量に生産されている野菜か、無農薬・有機栽培で手間をかけて作られた野菜か - 品質
出来具合の良し悪し・大きさ - 種類
希少な種類(珍しい野菜)か、一般的に流通している種類か
野菜の価格が決まるタイミング
- スーパーなどの小売店の場合
農協で生産者から届いた野菜を品質ごとの等級に分け、さらにサイズ分けされた後、卸売市場に運ばれた野菜がセリ(競り)にかけられ、価格が決まります。 - 産直市などの場合
生産者が直接販売店に持ち込む前に、自ら価格を設定することで決まります。
安いものにはワケがある?
上記を踏まえて、価格の“高い・安い”が決まるポイントを整理してみましょう。
高い価格がつく理由
- 収穫量が少ない
- 無農薬・有機栽培で作っているため生産に手間や時間がかかり、大量生産できない
- 希少価値のある野菜である
安い価格がつく理由
- 一定の品質や大きさで大量に収穫ができた場合
- 虫がついている、キズがある、形が曲がっているなどで規格外と判断されたもの
- 農家から直接、店舗に持ち込まれたもの
野菜が高いときに役立つ冷凍保存術
野菜が高いとつい買い控えをしてしまう方もいらっしゃるかと思います。そんな方は、お値段が安いときに買って冷凍保存をすることをおすすめします。
生のままで冷凍できる主な野菜
●葉物野菜…ほうれん草・小松菜・キャベツ・白菜・レタス
【冷凍方法】
使いやすいサイズにカットし、ビニール袋や保存袋に入れて空気を抜いて冷凍する。
●根菜類…にんじん・ごぼう・大根・長芋
【冷凍方法】
にんじんやごぼうは千切り、大根や長芋は使いやすいサイズにカットするか、おろしにして保存袋で冷凍庫へ。
●果菜…かぼちゃ・ゴーヤー・オクラ・ブロッコリー・トマト
【冷凍方法】
かぼちゃやゴーヤーは種とワタを取り去り、5~6mmの厚さに切って冷凍する。オクラは塩もみしてさっと洗ってから、ブロッコリーは丸ままもしくは小房に分けて。
●豆類…枝豆・そらまめ・グリーンピース
【冷凍方法】
枝豆は塩ゆでしてから冷凍します。そらまめは茹でると水っぽくなってしまうので生のままでOK。グリーンピースはサヤごと、豆だけのどちらのときも、生のまま保存袋で冷凍室へ。
●キノコ類
【冷凍方法】
どの種類でも生で冷凍可能。丸まま、小房分け、薄切り、どの方法でもOK。
ごぼうやタケノコなど繊維の多いものや、ほうれん草などの葉茎菜類、果菜は、さっと下茹でして冷凍すると解凍したときの風味が良く、使いやすくなるメリットがあります。
冷凍に適さない野菜
基本的には、ほとんどの野菜が生か下茹でした状態で冷凍できます。ただし、じゃがいもやさつまいもは生のままでも茹でていても、解凍したときにボソボソとした食感になって味が落ちるので、あらかじめ茹でてつぶしてから冷凍しましょう。里芋はそのまま茹でて冷凍しても美味しくいただけます。
まとめ
思ったより複合的な要因が絡んでいる野菜のお値段。安くても高くても、「せっかく買ったのに食べきれずに最後は腐らせて捨ててしまう」なんてことはしたくないですよね。
そんなときには冷凍保存術を上手に使って、廃棄ロスを減らしてみてくださいね。お財布の無駄も、ずっと減らすことができますよ。