アパレルから農家へ!炭素循環農法で野菜を育てる京都府京都市の市原さんを訪問

生産者インタビュー

市原さんの農園は、歴史の都にありました

今回ココノミスタッフが訪問させていただいたのは、京都府京都市で無農薬農家を営む市原さんの農園です。

政令指定都市にも指定されている京都市は、言わずと知れた歴史の都、京都。

しかしながら市原さんの農園がある場所は、人や建物が多いいわゆる都会の京都とは違い、自然が多くスローライフを送れる印象を受けました。

畑の土は元が田んぼだったので基本的には粘土質ですが、川が流れていた場所の土は砂っぽいそうです。

畑は3ヶ所ありますが、同じ畑の中でも土の質がぜんぜん違うため、自分の目で見て、実際に土を触りながら肥料などを調整して野菜を育てていると話してくださいました。

10年ほどアパレル業界で働き、農家へ転身

ご夫婦で優しく迎えていただいた市原さんは、元アパレルという珍しい経歴を持った農家さんです。

野菜作りをはじめたきっかけは、家族に安心安全でおいしい野菜を食べさせてあげたいという動機からでした。

農業に関しての知識はまったく無かった市原さんは、はじめの頃は本を読んで野菜作りについて学んだり、友人から栽培方法を教えてもらったりしていたそうです。

手探りで野菜を作るうちに、だんだんと野菜作りが面白くなり、5年間かけもちしていた古着屋を辞めて、ついに専業農家になりました。

専業農家になってからは、家の横の畑が獣道だったこともあり、イノシシやシカの被害に悩まされたそうです。

現在も被害を減らすために、柵を立てたりして対策しています。

専業農家のキッカケは「炭素循環型農法」

市原さんが10年間ほど働いていたアパレル業界を辞めて専業農家になった重要なキッカケが、友人に「炭素循環型農法」を教えてもらったことだそうです。

炭素循環型農法とは、もみがらやおがくずを土に混ぜて耕すことで、微生物の活動を促し、土と野菜を育てていく農法です。

この炭素循環型農法に出会った市原さんは、美味しい野菜をたくさん作れるイメージが沸き、農家一本でやっていく決意を固めたそうです。

市原さんの畑では木くずをメインに、菌床しめじの廃菌床や米ぬかを使用した炭素循環型農法を実践されており、お伺いした日も畑の横に木くずが山盛りになっていました。

市原さんの畑でオススメの野菜を聞きました

市原さんの畑で作っているお野菜は、全体的に雑味がなくすっきりした味で香りが良いのが自慢なのだとか。

さらに、これからの季節にオススメのお野菜をお聞きしました。

◎雪化粧(カボチャ)
お伺いした日も立派な大きさに育っていましたが、甘みを増すためにもうしばらく収穫はしないとのことでした。じっくり甘みをつけ、11月ごろに出荷予定だそうです。

◎にんにく
味が濃すぎず、食べやすいため人気があるお野菜だそうです。

他にもオクラ、ナス、キュウリ、落花生など拝見させて頂きました。また、芋、ナス、キュウリなど可能なものは自家採種で育てているそうです。

忙しい中でも、信念を持った野菜作り

昼間は畑作業、夜は仕分けや事務作業で、とてもお忙しい毎日を過ごされている市原さん。

そんな忙しいなかでも、今後チャレンジしたいこととして、露地でのトマト栽培だと話してくださいました。

畑の規模より「味」にこだわり、お客様の喜びにつながる「美味しい」の言葉のために、市原さんのおいしい野菜作りにかける情熱は終わりません。

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