高知県南国市で「ソルゴー」を活かし、美味しい野菜を育てる吉本さん訪問
坂本龍馬で有名な高知県に、吉本さんの農園がありました
人口約4万7千人の高知県南国市は、坂本龍馬に縁のある土地。
吉本さんの農園も、太平洋に面した高知龍馬空港から車で5分ほどの場所にありました。
農園の近くも海に面しており、晴れたこの日は素敵な景色を眺めることができました。
吉本さんが高知に農園を開くきっかけになったのは、奥様の実家が高知だったため。
畑の土は近くの川を挟んで砂地と粘土に土質がわかれているため、見極めながら野菜を育てているそうです。
会社員を経て農家へ
元々は兵庫県で会社員をしていた吉本さんですが、お子様に安全な野菜を食べさせたいと思い、
有機野菜を買ったのが農業をはじめるキッカケだったそうです。
農業をはじめてから苦労したのはカラス。
トウモロコシを植えた際には、カラスに種を食べられてしまったこともあるのだとか。
また、農業をやりながら介護施設や保育園の運営にも携わっており、給食や介護食に吉本さんが作った野菜を取り入れたりしているそうです。
新規農家さんの受け入れも行っており、これまで4名の受け入れを行ってきたとのことでした。
野菜づくりは「人の取り分は7」の精神
吉本さんの農園で取り入れている「MOA農法」は、土の力を最大限に活かすため、環境に配慮し、落ち葉や草などの自然堆肥を使用する栽培方法です。
そして、吉本さんの畑で活躍するのが「ソルゴー」という背の高い葉が特徴の植物です。
このソルゴーを畑の周りに植えることで、風よけや野菜の虫よけ(ソルゴーに虫を集めることで、虫が野菜へたかるのを防ぐ)の効果があるそうです。
またソルゴーをハンマーナイフで粉砕することで、肥料にもなるのだそう。
そんな吉本さんの野菜づくりのモットーは「虫と自然の取り分は3、人の取り分は7」。
虫を無理やり排除するのではなく、自然の中ですくすくと野菜を育てていきたいという吉本さんの想い感じることができました。
高知県で若手農家さんが農業しやすい環境づくり
野菜づくりだけではなく、周囲の人とのつながりや、高知県への想いも強い吉本さん。
30〜40代の若い農家さんたちがこれから高知県で農業をしていけるような環境を整えていきたいと仰っていました。
また、新しい商品の開発にも携わる吉本さんは最近オクラパウダーを開発したとのこと。
粘りが特徴のこのパウダーは介護食にも活かしていきたいと語ってくださいました。
ご自身の作った野菜を学校給食や介護食に活かす吉本さんの様子を見ていると、野菜の新しい価値の創造に努めているのだなと感じました。
吉本さんの畑でオススメの野菜を聞きました
吉本さんの畑で採れるオススメのお野菜を聞きました。
◎オクラ
オクラのおすすめの食べ方は天ぷら。私たちスタッフも実際に頂いたのですが、採りたては生で食べられるほど甘くておいしかったです。
◎タマネギ
タマネギも実際にいただいたのですが、生でたべられるほど甘くおいしいのが印象的でした。
◎サツマイモ
種類は土佐金時で、土佐で育てているそうです。地域の子どもたちと芋掘りをする予定なのだとか。収穫は9月中旬以降。
◎里芋、カボチャ、コリンキー
こちらは10月以降に採れるお野菜とのことです。
その他にも、ホーリーバジル、スイカ、空芯菜、ツルムラサキなどたくさんの野菜を拝見させていただきました。
また元気な野菜をたくさん見られることを楽しみにして、この日は吉本さんの農園を後にしました。