おいしい野菜だけ出荷します!長野県長野市の無農薬農家の宮崎さんを訪問

生産者インタビュー

 

長野駅から車で30分!宮崎さんの農園に伺いました

長野駅から車で30分ほど走った標高200m弱の場所に、今回ココノミスタッフが訪問させていただく無農薬農家、宮崎さんの農園があります。

宮崎さんの農園がある長野県長野市は人口約37万人、夏と冬の寒暖差が激しく、夏は気温が35度前後まで上がりますが、標高のためか湿気はそれほどありません。

また、四季の中では夏と冬が長く、春秋が短いそうです。

畑の土壌は粘土質。これまで丁寧に育ててきた土はふかふか。

野菜などの作物は育てやすいとのことでした。

 

安心安全でおいしい野菜を作るため、飲食業界から農業へ

5年前までは飲食業界の企業に務めていた宮崎さん。

店舗経営や新店舗の立ち上げ業務に従事するなど活躍される中、

関わる野菜が「本当にこの野菜でいいのか、もっと安心安全な野菜はないか?」という疑問が浮かんできたそうです。

また、お客様が飲食店に来てくれる第一条件が「おいしいかどうか」。

安心安全はもちろん大切ですが、「おいしい!」と思ってもらえなければ、お客様は店に来てくれません。

そこで、「おいしい、安心安全なお野菜を自分で作りたい」という思いから宮崎さんの野菜作りは始まりました。

農業を始めるにあたり、東京で2年間仕事をしながら事業計画を立て、長野県農業大学校で1年間学びながら様々な農家さんを訪問。

その後奥さまの地元である長野市に就農のため移住したそうです。思い立ってからの宮崎さんの行動力は、本当にすごいと思いました!

 

イノシシやクマにも負けず、野菜を作る

農業をはじめて大変だったことはイノシシやクマなどによる獣害。

昨年はカボチャを半分以上食べられてしまったそうです。

そのため今年は、イノシシやクマがよく出る畑はキャベツ等の野菜を栽培するなど、対策を行っているそうです。

宮崎さんの栽培方針は「土の力で育てる」こと。

育苗のときは温度調節等をこまめにチェックしますが、畑に放ったあとは野菜に対してスパルタな栽培をしているそう。

米ぬか、鶏糞、緑肥を肥料として使用したり、草を返して土に戻し栄養にするなどして、自然の力、微生物の力を最大限活かして育てることが、1番おいしい野菜に育つ秘訣だそうです。

 

積極的なデータ公開で、新規就農者を支援

宮崎さんとお話しし、一番驚いたことは、栽培計画、売り上げ高といったデータをすべて公開されていることです。

一般企業が公開するこれらのデータをしっかり公開することにより、農業をしたいと思っている方の参考になるのでは?と思い実施しているのだとか。

特に栽培計画は、最初は一般的な時期で作成し、栽培するごとに修正を加え正確なものにしているそうです。

新規就農者の方が一人でも増えることを願いながら、ご自身にできることをひとつずつ行っている宮崎さんの姿に、熱い想いを感じました。

 

夢は「農園+レストラン経営」で収穫しながら食べること

そんな宮崎さんの夢は、本当においしい野菜を作ること。そしていつか農園の横でレストランを始めることなのだそうです。

「おいしくない野菜は出荷しない」というほど野菜にポリシーをもった宮崎さんの野菜は、きっとお客様にも好評だと思います。

またレストランに関しても、宮崎さんが飲食業界で培ったノウハウを、存分に活かせるだろうなと感じました。

最後におすすめしたい野菜をお聞きしたところ、今はナスや空芯菜がおすすめとのことでした。

他にも16ヶ所の畑で年間200品種ほど育てているため、変わり種野菜もたくさんあるそうです。

宮崎さんのレストランでおいしい野菜が食べられる日がくることを楽しみに思いながら、スタッフは宮崎さんの農園をあとにしました。

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