固定種にこだわる野菜づくり!富山県氷見市の無農薬農家の廣さん訪問

生産者インタビュー

海の近くの街に、おいしい野菜がありました

今回ココノミスタッフが訪問させて頂いたのは、富山県西部に位置する氷見市で無農薬農業を営む廣さんの農場です。

人口約47,000人の富山県氷見市は、海が近く魚がおいしいことでも有名です。

廣さんの畑は海の近くと、石動山の近くに分かれており、今回は山の近くの畑にお邪魔しました。

標高は200mほどで、晴天のこの日は美しい棚田を見ることができました。

なんでも、棚田100選に選ばれるほどなのだとか。

畑の水は石動山の水を引いており、綺麗な水を野菜にふんだんに使用することができます。

また、棚田で山に囲まれているため、空気と水が循環するとのこと。

角度の低い朝日を野菜に浴びさせることもできるそうです。

アレルギーを持ったお客様でも食べられる野菜を作りたい

廣さんは、もともと野菜作りに興味があり農業をはじめられました。農業をはじめた当初は猪による獣害に苦労されたそうです。

ある時、アレルギーを持ったお客様に出会ったことがきっかけで、誰でも食べられる野菜作りに挑戦をはじめました。

そのお客様は、野菜の中でもF1種(人工的に交配された種)の物も食べられない方だったため、種にもこだわった野菜作りをすることにしたそうです。

そのことをきっかけに、現在では固定種にこだわって野菜を作っており、自然の恵みを活かしてブランドとして確立し、固定種の価値を広めていきたいと思っているそうです。

※固定種とは…野菜から種を採るいわば「普通の種」。その分手間暇がかかる。

野菜のもともとの原産を知り、合った土地で育てる

廣さんの野菜作りのこだわりは、固定種だけではありません。

その野菜が元々どこの原産なのかを調べ、その野菜に最適な土地で育てます。

たとえば、さつまいもであれば海の近くの砂が合うなど、その野菜と合う環境で栽培することを常に考えているそうです。

また、これからの季節でおいしい野菜を聞くと、人参、日本ほうれん草、カブ、小松菜、里芋などがオススメとのこと。さつまいもは甘くて人気なのだそうです。

これからも、誰もが食べられる美味しい野菜作りへ挑戦し続ける

廣さんが、誰もが食べられる美味しい野菜作りに挑戦しているのには、3歳になる自身のお子さんがアレルギーを持っているためでもあります。

わが子のためにも、安心して食べられる野菜を作りたいという思いが、いっそう廣さんの情熱をかりたてているのだと思います。

今年の6月には、こだわりの野菜を料理にして提供する「たねのわ」というカフェレストランを、氷見市にオープンしたそうです。

「たねのわ」では、野菜だけではなく棚田で作った「ささしぐれ」というお米も食べることができるとのこと。また、野菜やマフィン、クッキーも購入することができる雰囲気も素敵な場所でした。

アレルギーの方でも食べられる固定種の野菜を広めるため、様々なことにチャレンジされている廣さんの情熱を感じながら、この日は農場をあとにしました。

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