三重県鈴鹿市の近藤さんが作る鈴鹿山麓の黒墨土で作る恵の無農薬野菜

生産者インタビュー

伝説の地で作られる昔ながらの野菜づくり

三重県(伊勢地方や周辺の地域)には一年中しめ縄を飾る風習があります。
それにはこんな伝説が関係しています。

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「その昔、伊勢の地を旅していた須佐之男命が夕暮れに泊まるところがなく困っていたところ、蘇民将来という男が一夜の宿を貸し貧しいながらも精一杯もてなしました。

須佐之男命はこれを大変喜び、一宿の恩として『蘇民将来の子孫と書いて茅の輪を門口にかけておけば子孫代々病を免れる』言い残しました。以来、蘇民家は疫病を免れ代々栄えました。」

この伝説にあやかり、三重県伊勢地方の人々は「蘇民将来子孫家門」の札をしめ縄につけて一年中門口に飾るようになったそうです。

今回のバイヤー旅日記はこの地域の一部でもある鈴鹿山麓でお野菜を作る
三重県の近藤さんです。

近藤さんは農家に嫁いでから自然や農業の素晴らしさに目覚め、平成16年、鈴鹿市内の野菜直売イベントに参加。

消費者の安全な野菜への関心の強さとその反響の大きさを知り、多くの人に野菜本来の味を知って欲しいと思い感じるように。

その後義父母から教わる昔ながらの農法で本格的に野菜を作り始めました。

鈴鹿山麓だからできる天然の黒墨土の畑

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鈴鹿山麓から伊勢にかけて存在する土壌「黒墨土(くろぼくど、こくぼくど)」。

主として火山灰と有機物が集積したことによる黒い表層をもつ土壌で保水性や透水性が良く、ち密度(土の硬さ)が低く、耕起が容易の土地です。

日本では黒墨土は普通畑として広く利用されており、普通畑の約40%は黒墨土が分布していますが世界的には黒墨土は稀少。
分布は全陸域の1%未満にすぎないそうです。
 

土壌をいかした近藤さんの野菜づくり

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近藤さんはこの土壌の恵を最大限にいかした農業をしていらっしゃいます。
 
近藤さんは稲わら・モミガラ・米ぬか・枝豆・落花生などの豆科植物、
菜花・葱・カラシ菜・等の食物残渣・草などを一年間寝かし作った有機肥料を黒墨土の畑に使用。
 
その間畑を何度も何度も鋤きこんで土壌に空気を送り込み、
微生物が住みやすい環境をつくり安心安全なお野菜を作っています。
 
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近藤さんの野菜ファンが作る愛情たっぷりの野菜

 
近藤さんの農家では端境期が無いよう、小まめに苗付けをし お野菜を作るため年間500種の野菜をつくっています。
(端境期とは一般に農産物の新旧交替期で、品薄になる時期のことです。)
 
また畑で働くスタッフさんは、15名で最年長は84歳のおばあちゃん。
主婦が働きやすい環境をつくり、子育てや家庭の都合に合わせてみんなでシフトを調整し合います。

全てのスタッフさんは近藤さんのお野菜のファンで、お客様からスタッフになった方ばかりだそうです。
だから愛情の詰まったお野菜ができるんです。愛情の詰まったお野菜を早く皆さまに送りたいですね。

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常に常温の井戸水でお野菜を洗うおばあちゃん、冷たく無いそうです。

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近藤さんと弊社代表石井

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