無農薬野菜が流行ってるけど、農薬の何がダメなの?

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昨今、巷で「無農薬」や「有機」が話題になっていますよね。その反面で、農薬がダメだとよく聞きますが、一体農薬の何が悪く、無農薬の何が良いのでしょうか。農薬に関する疑問を解説していきます。

無農薬野菜ユーザーが懸念する農薬とは?

一口に農薬といっても、農薬の中にも用途別に沢山の種類が目的ごとに薬品を使い分けて利用されています。主に使用されているのは下記の5種類。

  • 殺菌剤:カビや細菌などの病原菌を死滅させ、作物の病気の発生を防ぐ。
  • 殺虫剤:昆虫やダニなどの害虫を駆除し、作物の食害を防ぐ。
  • 除草剤:雑草の生育を抑制し、作物の光や養分の奪取を可能にする。
  • 殺鼠剤:ネズミなどの有害な動物を駆除し、作物の被害を防ぐ。
  • 植物成長調整剤:植物の成長促進、収穫量や品質の操作を可能にする。

農薬は、形や見た目の良い野菜を大量に作るために、現在まで農業を支え続ける重要な道具の1つではあります。しかし、今まで沢山の野菜を作るため、この農薬たちを大量に畑に投入したが為に、環境や人体に被害が出た事例も生まれてしまいました。

―無農薬を意識させる恐ろしい農薬被害―

農薬による健康被害には、急性中毒慢性中毒の両方が報告されています。

急性中毒は、農薬の使用直後や多量摂取した際に発生する短期的な契機による健康被害を指し、農薬散布液の飛散により、周辺住民に健康被害が生じた事例も報告されています。めまいや吐き気、皮膚のかぶれ、発熱、喉の渇き、強い咳、痰、呼吸困難、ぜんそく発作、眠りがちの状態、手のふるえ、運動失調、痙攣、皮膚に接触することで灼熱感、水疱等の様々な症状を引き起こすそうです。これは主に、農薬の不適切な使用と安全対策の不足が原因です。

慢性中毒は、長期にわたる少量の農薬摂取を契機に引き起こすとされ、これは農薬が食品や環境中に残留し、長期間にわたって摂取されることで生じる可能性があります。頭痛、頭がぼうっとする、あきっぽくなる、嘔吐、めまい、酩酊状態が引き起こされるそうです。また、農薬の健康被害は使用者だけでなく、周囲の住民にも及ぶ可能性があり、特にゴルフ場や公園、河川敷などの農薬使用が環境汚染を引き起こし、周辺住民の健康に影響を与える可能性が指摘されています。環境省は、農薬の飛散による被害を防ぐために、農薬を使用しない管理(無農薬栽培や有機栽培)を推奨しています。

又、後遺症として、頭痛、めまい、失語症などがあとまで残ることがあるそうです。

―小学生50人の尿から農薬成分が検出―

子供の発達を阻害する疑いがあると言われるネオニコチノイド系農薬が多数の小学生の尿から検出されたという検証結果を民間団体デトックス・プロジェクト・ジャパンが2024年2月に発表しました。

“ネオニコチノイド系農薬は、多くの国で使用されており、使用できる作物の幅が広く、害虫に対する優れた防除効果があるため、特に日本では出荷量がここ約20年で2倍以上増えています。この農薬は、無脊椎動物である昆虫の神経伝達を阻害することで殺虫効果を発揮していますが、脊椎動物であるマウスなどの動物実験により、無脊椎動物だけではなく脊椎動物に対しても神経毒性があることが報告されるようになりました。”(引用元:母親の尿中ネオニコチノイド系農薬等濃度と子どもの発達との関連について

分析対象とした農薬は15種類の殺虫剤で、小学1年生~6年生まで50人の尿を保護者の協力を得て分析調査しました。分析調査結果は、50人全員から農薬成分が検出し、中には8種類検出される子もいたそうです。ネオニコチノイド系農薬の主な摂取源は、野菜や果物です。この農薬は浸透移行性、つまり洗っても落ちないものなのだそう。一般的な食生活ではネオニコチノイド系農薬を避けるのは難しそうですね。

 無農薬野菜で農薬被害から身を守れるのか。

―身を守るために意識すべきキーワード―

上記の表は農林水産省が令和6年1月に公開した「令和4年度農薬の使用に伴う事故及び被害の発生状況【出典:農林水産省Webサイト(240131-1.pdf (maff.go.jp)】」で、過去5年間の農薬における死亡者数・中毒者数が載っています。現在ではかなり農薬に関する規制が増えたものの令和4年度には33名もの人が死亡、又は中毒に侵されています。こういった情報を得て、自身や家族を心配する人が増えたことで「有機野菜」や「無農薬野菜」などの話題が広まっている一つの要因でしょう。

よくニュースでも話題に上がるこの2つのワード。意外と違いを知らない人が多いのでご紹介致します。

―有機野菜―

有機野菜とは、農林水産省が定める「有機JAS」規格に基づいて栽培された野菜のことを指します。

栽培方法に関しては化学合成農薬や化学肥料を原則として使用しないが、有機JASで認められた天然農薬(約30種類)の使用は限定的に許可されています。認証制度があり、有機JASマークが付与され、公的な認証制度があります。「認証なし」などの表示はできません。禁止された農薬や化学肥料を使用しない、遺伝子組み換え技術を使用しない、有機農産物の生産に適した土壌で栽培するなどの厳しい制約のもとで栽培されていて、慢性農薬中毒のリスクを大きく下げることができるでしょう。

―無農薬野菜―

無農薬野菜とは、その名の通り一切農薬を使わずに育てられた野菜のことです。化学合成された農薬が全く使用されていないため、安全で健康的な食材として認知されています。無農薬野菜は、育成過程で使用される化学的な干渉がないため、素材本来の味や風味をしっかりと楽しむことができることも魅力の1つです。野菜本来の自然な成長過程に従っていることから、豊かな旨みや栄養価を保持をすることができます。ネオニコチノイド系農薬等に気を付けたい際には重宝しそうですね。

―大事な人の為にも無農薬野菜を選ぶ―

 

―無農薬野菜を多く扱う「ココノミ」

無農薬野菜・無添加食品宅配のココノミでは、食品の基本的な情報から産地や味の特徴や、食品の分類などを細かく記載しています。また、農家さんのお名前やお顔やこだわりが見える形になっており、安心して買い物をすることができます。

いつも必ず冷蔵庫に必要な常用野菜からちょっと珍しい旬の野菜、毎日のお弁当作りにあると助かる冷凍のお惣菜なども含め、豊富なラインナップでみなさまの食卓に安心と安全を第一に美味しい食材を提供しています。家にいながら品質にこだわった野菜を選び、ご家族と一緒に安全で健康的な食生活を維持することができるので、まずはお得な初回セットから是非お試しください(年会費や会費などはございません)。


まとめ

近年、農薬に関する健康被害はなかなかニュースで目にすることが少なくなったかと思います。しかし、実際は毎月、数件の被害が出ているのが事実で、民間団体による驚くような検査結果が発表されたりしています。輸入野菜だけでなく日本国内で生産された野菜でも、農薬の使用が広く行われているのが現状で、農薬は作物を病害虫から守り、収穫量を安定させる重要な役割を果たしていますが、農薬の危険性を目の当たりにすると無農薬野菜や有機野菜を取り入れる生活を意識せざるを得ないかと思います。農薬散布の禁止などの課題はどうしても個人で解決できないもの。ですが、消費者は安全で健康的な食材を選ぶことはできます。無農薬野菜や有機野菜を毎日の食事に取り入れることで農薬のリスクから家族を守ることができます。ぜひ健康な生活を送るためにも、身近なことから意識的に変えていくことが重要です。

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