露地でおいしい無農薬のトマトを栽培!大阪府羽曳野市の川崎さん訪問

今回ココノミスタッフが訪問させて頂いたのは、露地栽培でおいしいトマトを育てる大阪府羽曳野市の川崎さんの農園です。栽培するのが難しいと言われるトマトですが、おいしく育てるための工夫や苦労について色々とお聞きすることができました。

また、無農薬はもちろん化学肥料も不使用のこだわりぬいた土についてや、トマト以外に栽培しているお野菜についてもお話を聞きました。

露地栽培のトマトを見学

ーーこんにちは(笑)よろしくお願いします。
川崎さん「こんにちは(笑)」

ーーこちらはトマトですか?
川崎さん「そうです。若干色づいてきました。ハウストマトではないので、生食もできるのですが、イタリアントマトは火を通すとさらに旨味が出ます。」

ーートマト、少し早いですね。
川崎さん「はい、露地にしては早いです。5月の初めに、ここに植えました。」

ーー早いですね!
川崎さん「丁度、1ヶ月前ですね。」

ーー成長が早いんですね。
川崎さん「7月に入ってから、収穫かなと思っていましたが、そろそろですね。」

ーー皮がけっこう固めなんですね。
川崎さん「そうですね。割りとしっかりめで、生食よりもトマトソースとか煮込んで使うのに向いていますね。」

ーートマトの種類ってすごく多いので、どれにしようか迷いますよね。
川崎さん「はい、トマトの種類は多いですね。既に他の方が作っている種類のトマトで、新規が勝負するのはなかなか難しいです。」

ーー横並びになりますよね。やはりちょっと変わった物の方がいいのでしょうか?
川崎さん「そうですね。生で食べるトマトもいいですが、料理が好きなお客様に家で調理してもらって食べていただけるようなトマトを広められたらいいですね。」

トマト栽培の難しさ

ーートマトの栽培は難しいと聞きますが、やはり難しいですか?
川崎さん「そうですね、私は野菜の中で一番難しいと思います。トマトって結構繊細なので。」

ーーこのトマトは茎の部分が茶色になっていますね。
川崎さん「そうなのですよ。これは多分、こすれてしまったんだと思います。トマト自体は元気なんですけどね。」

ーーこすれただけで、こんなに茶色になるのですか!
川崎さん「はい。あと、トマトって果物に似ていて味が大切じゃないですか。」

ーー確かにそうですね。
川崎さん「時期によって味が変わってくるので、それを安定させるのが難しいですね。お客さんは前回買って美味しかったから今回も買ったのに、味が変わっていたらガッカリしちゃうじゃないですか。植物の特性上、仕方ないことなんですが、その振れ幅がトマトは大きいので味を安定させるのに苦労しますね。」

ーーなるほど。それはトマトを作っている方々からよく聞きます。どうしようもないのですが、先週の方が美味しかったと素直な感想が返ってくることもあります(笑)
川崎さん「そうなのですよ(笑)申し訳ないと思います。でもその理由というのが明確にわからないので、難しいところです。植物が喋ってくれたらいいんですけど(笑)」

ーー(笑)赤くていい状態で採っているのに不思議です。本当に、当たり外れがありますよね。
川崎さん「そうそう(笑)それも、楽しみながら食べて頂けたらと思います。」

ーーそうですね。みなさん丹精込めて作っていますからね。
川崎さん「そうなのですよ。特に露地栽培は環境の変化をもろに受けるので、味の振れ幅が大きいですね。それが面白いのですけど。」

化学肥料不使用のこだわりぬいた土

ーー畑がとっても広いですね。どれくらいありますか?
川崎さん「丁度、一反くらいですね。ここだけではないです。」

ーー農業を始められて、どれくらいになりますか?
川崎さん「まだ、2ヶ月です。」

ーー2ヶ月でこれだけのハウスを!すごいですね!
川崎さん「いやいや(笑)」

ーートマトの他には何か作っていますか?
川崎さん「基本トマトにかかり切りなのですが、他にもズッキーニやイチジク、カボチャを作っています。」

ーーカボチャ、いいですね。土とかこだわりはありますか?
川崎さん「やはり土をしっかりさせれば化学肥料を使わず、有機肥料も最小限で野菜は大きくなっていくんですよね。そのような強い野菜を作れば、虫にも強いし病気にもかかりにくいです。ここは種を蒔く前に、バーク堆肥を3トンくらい入れています。ダンプで運んで来てもらって、ドサっと(笑)」

ーー3トン!それを2ヶ月の間にやったのはすごいですね(笑)バーク堆肥とはどのような物ですか?
川崎さん「バーク堆肥は、樹木の皮を原料とした堆肥のことですね。今後も継続して土作りは続けていきたいと思っています。将来的には堆肥も自分で作って自分の所の残渣で堆肥を作って畑に戻す、というのをやりたいですね。」

ーーここの土地の土は、元々どのようなかんじですか?
川崎さん「ここは土地柄的には砂地で、雨がたくさん降っても水捌けがすごい良いのです。」

ーートマトを栽培するのにぴったりですね。
川崎さん「はい。私が借りるまで10年くらいは、何もしてなかったみたいですけど、今はいいかんじで育っていますね(笑)」

ーートマトを無農薬でやるのは、やはり難しいですか?
川崎さん「難しいです。でも農薬を使って作っている農家さんはそんな物出来るわけがないって言いますが出来ますよ。今、普通に出来ています。」

ーーはい。
川崎さん「ただ、経営として成り立たせようと思うと、例えば、虫にやられる、病気にやられるという事は、農薬を使っている所より可能性が上がります。そうなったら、収穫量が落ちるわけですね。そうなった時に見合うのか。」

ーー経営として、ですね。
川崎さん「そうです。かなり不確定要素が増えるので。リスクを減らすための農薬かな、とは思います。でも、農薬は駆除しなくていい物も駆除してしまいますしね。」

蝶も野菜の天敵!

ーー今、蝶が飛んでいますけど、蝶は悪さしないですか?
川崎さん「しますよ(笑)蝶は、天敵です。」

ーー(笑)
川崎さん「蝶は卵を産んで幼虫になったら、食害しますから。だからと言って捕まえたところで、ね。」

ーーたくさんいますよね。
川崎さん「蝶とも上手に共存したいんですよね。ある程度はいいよって。でも、全部は食べないでねって。」

ーーそうなんですね(笑)トマトって、アブラムシがつくイメージがあるのですが。
川崎さん「始めはトマトに虫が付くというイメージがなかったんですよ。病気だけかなと、思っていました。ですが、アブラムシもちょっと付いてしまいますね。」

ーー環境が違うから、でしょうか?
川崎さん「そうですね、これまでハウスでしか作った事がなかったので。それでもトマトは、あまり虫が来ない方ですね。ピーマンとかの方がよっぽど来ますね。」

ーー見た目だけではあまりわからないですね。
川崎さん「はい。でもよく見るとここら辺に、チラホラ付いています。」

ーーあ~!いますね。
川崎さん「見つけては落としていきます。」

ーー思ったよりもいないんですね。
川崎さん「でも、病気を持ってくるので厄介です。」

ーーアブラムシが病気を持ってくるのですか?
川崎さん「そうなのですよ。モザイク病、という病気です。」

ーーモザイク病、ですか?
川崎さん「全体的に野菜がモザイクのような柄になって弱ってしまい、実をつけなくなります。」

ーーなるほど。アブラムシは葉を食べるというイメージでしたが、病気も持ってくるのですね。
川崎さん「はい。トマトは実にアブラムシはつかず葉につくので、病気にさえならなければなんとか大丈夫ですね。でも、株が小さいうちについてしまうと、やられてしまいます。アブラムシは、植物の汁を吸いますから。」

ーーこれぐらいの太さになると大丈夫なのでしょうか?
川崎さん「大丈夫です。多少アブラムシがついても木は元気です。でも、やはりついてほしくはないですね(笑)」

トマトの後はニンジンやセロリを栽培予定

ーートマトの後は、どんな野菜を栽培する予定ですか?
川崎さん「ニンジンやセロリですね。」

ーーセロリはハウス栽培ですか?
川崎さん「ハウスにしたいのですが、立地的にここしかハウスを建てられないので、ちょっと契約上の問題で難しくて。また新たに農地を借りて、条件のいい所にハウスを建てようかと思います。なので、とりあえずは露地栽培でやってみる予定です。露地でもトンネル栽培でやるので。それに、この辺りは温暖な気候なのでセロリも栽培できると思います。」

ーーなるほど。
川崎さん「以前、お世話になっていた農家さんは多品目でしたけど、うちはメインになるのは3種類くらい。季節ごとに作りつつ、要望があれば少しずつでも取引先に応じて作れたらと思っています。」

ーーそれでは、来年はぜひゴーヤをお願いしたいです!(笑)
川崎さん「わかりました(笑)」

ーーとても楽しみです!(笑)本日はどうもありがとうございました。
川崎さん「こちらこそ、ありがとうございました(笑)」

2019.09.07

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